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盛岡・八幡町で「ともしび横丁プロジェクト」始まる キャンドルで参道に光を

ワークショップで作るビン入りキャンドルを手にする及川さん

ワークショップで作るビン入りキャンドルを手にする及川さん

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 盛岡八幡宮の参道を1400個のキャンドルで照らす「八幡ともしび横丁プロジェクト」は現在、2月9日の開催に向けリノベーション施設「八藝館(はちげいかん)」でキャンドル作りのワークショップを開いている。

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 「八藝館」から盛岡八幡宮までの参道350メートルに1400個のキャンドルを並べて火をともそうと企画された同プロジェクト。発案者は同施設のギャラリースペースで展示会などを行っている「Rabi Candle Factory(ラビ キャンドルファクトリー)」のあめのゆみらびさんで、施設の夕涼み会の際、外にキャンドルを並べたのをきっかけに、毎年2月に開催される「もりおか雪あかり」に合わせて八幡町の通りをキャンドルで照らしたいと思いついた。

 その提案に「八藝館」を管理する「盛岡八幡家守舎」の及川淳哉さんが協力。キャンドル作りの場所を提供するほか、地元有志も協力し「もりおか八幡まちづくりの会」が主催となる。1400個のキャンドルを作る費用が課題となったが、施設に立ち寄った人が1回500円のワークショップで作成する仕組みを取り入れ、作った人が当日キャンドルを持って集まる。

 キャンドルは瓶入りで、ワークショップではビンに絵やメッセージ、自分の名前などを書き込み、溶かしたろうを注ぎ込む。瓶に入っているため風などの影響も受けず長時間燃え続けるという。現在は50人以上がキャンドル作りに参加し、25メートル分をクリアした。

 「ともしび横丁プロジェクト」はワークショップ体験者が一人のクリエーターとなりイベントに関わるため、体験者に「ともしび団」という愛称を付けて積極的な参加も呼び掛ける。らびさんは「みんなでイベントを作ること、一人一人が主催者になることが大切」と話し、「子どもからお年寄りまでたくさんの人が訪れてくれる。力強いメッセージや、可愛らしいイラストなど作る人の個性が見えるのも楽しい」とも。

 「盛岡八幡宮」は「もりおか雪あかり」のサブ会場となっているが、来場者の数が少ないという。及川さんは「作った人が持ち寄ることで、外から人を呼び地域を活性化する仕組みづくりにもなると思う」と話し、「キャンドルは1回の点灯で燃え尽きることはない。来年も再来年も火をともせる。今年1400個をクリアできなくても、少しずつ数を増やして長いスパンで楽しめるイベントにしたい。一緒に八幡町に火をともして」と呼び掛ける。

 ワークショップは12月20日~22日と25日~27日、来年1日~6日、10日~14日、17日~21日、24日~28日に開催。点灯は2月9日16時~20時。

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