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盛岡・古民家リノベ施設がクラウドファンディング 「盛岡をもっとすてきな場所へ」

3月5日の「スナックファンディング」の様子

3月5日の「スナックファンディング」の様子

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 まちづくり会社「MORINOVA(モリノバ)」(盛岡市肴町)が3月5日、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」を利用した資金調達に挑戦している。

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 複合商業施設「十三日(トミカ)」は、岩手県味噌醤油(みそしょうゆ)工業協同組合が所有する昭和初期に建てられた木造の古民家を、管理人からの相談を受け同社がリノベーションしたもの。施設所在地の旧町名「十三日町」の愛称から「トミカ」と名付け、飲食店や雑貨店、シェアオフィスなどが入居する予定。

 補助金などに頼らず、なるべくお金をかけずに小さい範囲から始めたいという思いで改修を進めてきたが、基礎工事費などが当初予定していた予算よりも大きく上回り、不足した分の資金の半分を、クラウドファンディングを通じて支援を募ることを決めた。

 同社社長の浅野聡子さんは「古い建物を複合施設にするのには予想以上のお金がかかった。多くの人に協力してもらいながら、この施設にアイデアを持ついろんな人が集まって、自然に使いやすい場所が生まれていけばうれしい」と話す。

 目標金額は100万円で、集まった資金は不足している工事費やシェアオフィスの設備費、看板サインなどの製作費などに充てる。支援できる金額は一口3,000円から3万円まであり、金額に合わせた返礼品も用意。内容は、施設に入居予定のテナントの商品のほか、インテリアやデザイン、ウェブ制作などの相談を受けるといった同社メンバーのスキルを生かしたものとなっている。

 クラウドファンディングに先駆け、スナックを貸し切って同社メンバーらが事業の説明を行う「スナックファンディング」を3月5日、「パノニカ」で実施。クラウドファンディングだけでは支援者と直接コンタクトが取れないため、事業や施設について話し、地元住民に理解や協力を得る機会がほしいと企画した。当日は39人が来店し、約13万円の寄付金が集まった。4月1日には東京でも開催予定。

 浅野さんは「十三日は本当に小さな一歩だと思う。皆さんの支援で盛岡が新しい楽しい魅力をつくることができるかもしれない。新しいまちづくりに一緒に挑戦してほしい」と呼び掛ける。

 4月28日まで。

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