盛岡市は10月30日、今年開催された「長崎がんばらんば国体」で優勝したボクシング競技の梅村錬さんと陸上競技の田中匠瑛さんに盛岡市民栄誉賞を授与した。

　梅村さんは江南義塾盛岡高校2年でボクシング部に所属。小学5年生から始めたボクシングを高校でも続け、今年8月に神奈川県茅ヶ崎市総合体育館で行われた全国高等学校総合体育大会ボクシング競技ミドル級で初優勝。同17日に行われた同大会ボクシング競技少年男子ミドル級でも初優勝を果たした。

　梅村さんは受賞したことを「うれしい」と喜び、「年下を引っ張って岩手を強くしていきたい。来年3月の全国高校選抜からインターハイ、国体と3冠を取りたい。そして、東京オリンピックでの金メダルを目標に励んでいきたい」と目を輝かせた。

　同じく受賞した田中さんは、青森県出身で盛岡市役所に勤務しながら陸上競技に励んできた。同12日に山口維新百年記念公園陸上競技場で行われた全日本実業団対抗陸上競技選手権大会男子800メートルで、1分51秒03で初優勝。21日に行われた同国体男子800メートルでは1分49秒80で初優勝した。

　「受賞したことでようやく盛岡市民に認められたのかなと思う。陸上競技を支えてくれる職場のおかげもあった。今後はリオデジャネイロオリンピック、岩手国体での大会新記録、東京オリンピックでの優勝を目指したい」と意欲を見せた。