盛岡でVCが上場セミナー、経営者対象に「上場する企業像」指南

盛岡市内で行われたFVCの株式上場セミナー・実践講座の様子。写真は講師の谷藤雅俊さん

盛岡市内で行われたFVCの株式上場セミナー・実践講座の様子。写真は講師の谷藤雅俊さん

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 ベンチャーキャピタルの「フューチャーベンチャーキャピタル・岩手事務所(以下、FVC)」(盛岡市大通3、TEL 019-606-3558)は2月21日、いわて共済ビル(中央通3)で「平成19年度株式上場セミナー・実践講座」を開講した。

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 当日は、約15人の企業経営者らが参加。セミナーでは、今後株式上場を目指す岩手県内の企業経営者を対象に、「経営計画の策定ステップ」と「企業成長を実現する経営者像」について講演が行われた。

 前半の「経営計画の策定ステップ」講座では、監査法人トーマツでIPO戦略を手がける公認会計士の谷藤雅俊さんが、株式上場までのロードマップの重要性を説明。「経営者は、まずワクワクする経営計画を考えることが大事」と話した。さらに「経営計画はもちろんだが、それ以上に経営理念が会社の成長を支える」と話し、キヤノンや楽天を例に「社長のすべきことは、ほかの経営陣や社員に経営理念を伝え続け、浸透させることが重要」と話したほか、「客観的で合理的な根拠に基づいた、第三者が納得できる経営計画を策定してほしい」と話し、講演を締めくくった。

 後半の「企業成長を実現する経営者像」講座では、FVC常務取締役の木村美都さんがベンチャーキャピタルから見た「投資したい企業」について講演。「急成長する企業は市場のポテンシャルや市場セグメンテーションに大きく関係する」と話し、「考えたビジネスモデルを素早い判断と大胆な行動力で進めることが重要」と、上場できる企業とその経営者像を説いた。

 FVC(本社=京都市中京区)は1998年に設立。、同年に日本初の投資事業有限責任組合を組成し、2000年に大証ヘラクレス(当時はナスダック・ジャパン)に上場。盛岡を含む全国10都市に事業拠点を持ちながら、ベンチャー企業への投資とコンサルティングを行っている。同社が手がける投資先企業として、岩手では2006年にジャスダックに上場した医療福祉関連のIT企業「ワイズマン」(盛岡市)がある。

フューチャーベンチャーキャピタル岩手の地域ファンドが公募開始-運用益を事業の助成金に(盛岡経済新聞)「いわてビジネスグランプリ」受賞者決まる-IT技術開発会社ほか(盛岡経済新聞)GMOグループ、「仮想世界」関連事業専門のファンド設立(シブヤ経済新聞)モスバーガー、ダスキンと業務提携-カフェ新業態の共同開発も(品川経済新聞)

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