盛岡市の旧石井県令邸で10月8日から3日間、業者向け合同展示会「entwine（エントワイン）」が開催される。

　企業向け合同展示会の開催地は東京を中心とした首都圏に集中し、東北から首都圏の展示会への出展が多い。そうした中、「東北でもできたら楽しいのではないか」「せっかくなら東北に来てもらおう」と、今回の展示会が企画された。

　イベント名の「entwine」には「絡む・絡まり」といった意味があり、「モノを通してさまざまな人が絡み、新しい縁が生まれること」を目的に開く。家具・雑貨店「Holz」（盛岡市菜園1）を営む主催者の平山貴士さんは「東北でこのような合同展示会を開催するのは、ほぼ初めてだと思う。これをきっかけに盛岡に来てもらえれば」と話す。

　東北を拠点に活動する企業や個人を中心に、全国から約20社が出展。アパレル、アクセサリー、インテリア、喫茶など、衣食住さまざまな分野が集まる。岩手からは「Holz」と、盛岡のミニコミ誌「てくり」が市内のホームスパン工房と共に製作する「盛岡スヌード」が出展する。

　会場の旧石井県令邸も見どころの一つ。同邸は盛岡で最も古い洋館で、歴史的建造物に指定されている建築物。普段はなかなか入ることができないため、建物の独特の雰囲気も合わせて楽しむことができる。建物に絡まるツタもイベント名の由来になっている。

　平山さんは「一般客が入れる日もあり、その日は会場全体が大きなセレクトショップになる。買い物するしないは関係なく、出展者との交流を楽しみに気軽に足を運んでほしい」と呼び掛ける。

　開催時間は11時～18時（最終日は17時まで）。入場無料。一般開放日は10日（8日・9日はバイヤーと関係者のみ入場できる）。