盛岡のコラゾンカンパニー、自社工場完成-中食、業販を強化へ

招待され食品加工を体験する北厨川小学校の生徒たち

招待され食品加工を体験する北厨川小学校の生徒たち

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 盛岡市などで飲食店を運営するコラゾンカンパニー(盛岡市みたけ4)は3月24日、本社社屋と自社工場「地産地消工場 コラゾンファクトリー」を完成し、同日、関係者や報道陣などを集め工場完成披露会を開いた。敷地面積は150坪。建築面積は、工場=30坪、倉庫兼販売店=40坪。

子どもたちと一緒に鏡割り

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 1階の工場では食肉や魚介類の加工処理をするほか、総菜、製菓、盛岡冷麺などの麺類を同社が市内などで運営する飲食店向けに加工・製造する。

 商品ラインアップは岩手県産の短角牛やブランド豚(佐助豚)などの生肉のほか、ホルモン鍋や鶏鍋の具材セット、メンチカツなどの総菜類など約70種類。これら商品はすべて全国の業販向けにも販売するほか、併設する直売所では一般消費者にも販売。これまでの外食事業に加え、「自宅でプロの味が楽しめる」をキャッチフレーズに中食を強化する。

 同工場は住宅の多い市街地にあることから、週末は工場の敷地をバーベキュー施設として一般に開放。コンロなどを無料で貸し出すなどして、近隣住民に利用してもらうサービスも展開する。

 同社の工藤祐二社長は「どの外食事業者も同じことだが、昨年の夏以降、不況の影響で売り上げの落ち込みが激しい。こういう時にこそ、待ちの経営よりも、攻めの経営に転じ、中食を武器に積極的に消費者にアピールしていきたい」と意気込む。

 「アイデアが豊富で行動力のある工藤社長と関わることは大変刺激になる。社員へのフィードバックにも役立てたい」と話すのは十文字チキンカンパニー(二戸市)の十文字保雄社長。同社と共に商品開発を手がける酒造元・南部美人(二戸市)の久慈浩介専務は「鶏ふんから米を作り、その米で酒を造り、残った酒かすで漬け物を作るなど、(コラゾン社と)関連する業者間が連携して無駄のないリサイクル事業も展開している。これは特筆すべきこと」と話す。

 同日、近隣の北厨川小学校の生徒たちを招待し、工場体験のほか、無料でバーベキューなども振る舞った。

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