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矢巾町地域情報発信ステーションが開業 町の玄関ににぎわいの明かりともる

町内の情報や特産品が集まるコーナーも

町内の情報や特産品が集まるコーナーも

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 矢巾町内の地域情報の発信や物販などを行う拠点施設「矢巾町地域情報発信ステーション」が3月18日、JR矢幅駅東口に開業した。

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 まちづくり支援に取り組む一般社団法人「カダル」が、矢巾町や町観光協会から一部委託を受けながら運営。同法人代表の藤岡裕子さんは施設の開業について「念願がかなった」と喜びを表す。2018(平成30)年1月から2020年12月まで同町の地域おこし協力隊として活動してきた藤岡さん。その時から「矢巾の地域情報を発信する」というミッションを持って仕事に取り組んでいたが、集めた情報を発信できる場所や機会の少なさに悩んでいた。

 もう一つの悩みとして抱えていたのが「矢幅駅には何もない」という思いだった。施設を開業した場所にはコンビニエンスストアが入居していたが、2018年に閉業した。

 「協力隊に着任して矢幅駅に降り立った時、暗いなと感じたのを忘れられない」と藤岡さん。「駅の中には矢巾についての情報が集約された場所や案内所もない。改札も2階にあるので、1階に下りてくると頼りにできる場所は少ない。情報が得られて明るい場所を作りたかった」と話す。藤岡さんが協力隊時代に開設し、現在も事務所などとして活用している施設にも、情報を求めて迷い込んでくる人が多かったという。

 藤岡さんはコンビニ跡地を活用できないか町へ相談。2年ほど前から弁当販売やイベントの会場としながら需要を調査してきた。昨年12月から改装工事を行い、2月から本格的に開所準備を進めた。

 「矢巾町地域情報発信ステーション」のコンセプトは、「さてと。どこへ行こう」。対面にこだわり、コーディネーターとしてスタッフが常駐して案内できる環境を整えた。施設内にはチラシやパンフレットを置き、地域の旬な話題や町内の企業・店舗紹介、交通やイベント、観光に関する情報などに加え、近隣地域の情報も提供する。施設内には物販コーナーも作り、町内の特産品や農産品、飲み物などを並べ、駅の利便性向上にもつなげる。

 開業初日のオープニングイベントには予想以上に利用者が訪れた。「正直こんなに人が来るとは思わなかった。これからもニーズを見ながら施設を充実させたい」と藤岡さん。「矢巾は今一番勢いのある町。その玄関口がにぎわい、盛り上がればうれしい。矢巾の今と町民の温かさ、元気、魅力を伝えたい。気軽に遊びに来て」と呼びかける。

 開館時間は10時~17時。

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