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盛岡でレインボーフラッグ設置の協力店舗・企業募集 市民団体と市が協働で

盛岡市役所本庁舎の市民ホールに置かれたレインボーフラッグ

盛岡市役所本庁舎の市民ホールに置かれたレインボーフラッグ

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 性的マイノリティーへの差別や暴力などの解消などに取り組む市民団体「いわてレインボーマーチ(IRM)」と、盛岡市男女共同参画推進室が協働で、レインボーフラッグ設置の協力店舗・企業を募集している。

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 市では地域課題の解決や地域のにぎわい創出のため、市民活動団体などと協働して「盛岡市市民協働推進事業」を行っている。同事業の中には、市が社会的・地域的な課題と考えるテーマに基づいて実施する「テーマ設定型事業」があり、「性の多様性に対する理解を広げる取り組み」というテーマで、IRMと市男女共同参画推進室が「『性の多様性を知る・学ぶ・考える・行動する』事業」に取り組んでいる。

 同事業では、性自認や性的指向の多様性について広く市民へ知ってもらうことを目的に、性的マイノリティーやその家族に寄り添う気持ちを示す「レインボーフラッグ」の設置に協力する店舗や企業などを募集。レインボーフラッグは、LGBTQ+の象徴として、赤・オレンジ・黄・緑・青・紫の6色をデザインした旗で、性的マイノリティーに関する活動や性的マイノリティーを支援する意思を表すものとしても使われている。

 今回は申し込みを行った店舗・企業などへ、レインボーフラッグと共にフラッグの説明カード、LGBTQ+について学べるリーフレット、ポスターを配布。来訪者や従業員の多様性への理解促進などに活用する。リーフレットにはLGBTQ+やカミングアウト・アウティングといった言葉の解説、偏見と差別について、IRMの活動紹介、相談窓口といった内容を記載している。

 事業は昨年11月ごろから始め、市のウェブサイトに情報を公開。SNSなどを通じて協力を呼びかけると反応があった。現在は25カ所ほどが協力するほか、市内の小中学校・高校・大学・専門学校、公民館にも設置している。2022年度の事業として実施するため申し込みはフラッグがなくなり次第締め切る予定だが、設置期限は設けず継続する取り組みとしている。

 市の担当者は「『レインボーフラッグって何?』『LGBTQ+って何?』という人は多いと思う。今回の事業の目的は、性の多様性について広く市民の皆さんに知ってもらうこと。実際に目で見て、知るきっかけになればと思う。誰もが尊重され、自分らしく、安心して暮らせる盛岡を一緒につくってもらいたい」と呼びかける。

 申し込みは市男女共同参画推進室への申込書送付、もしくはIRMが開設するウェブフォームで受け付ける。

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