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八幡平市の高校生が「朝食レシピ」考案 地元旅館で八幡平の宝物を

グランプリの畠山さん(中央)、準グランプリの古舘さん(左)、審査員特別賞の齋藤さん(右)

グランプリの畠山さん(中央)、準グランプリの古舘さん(左)、審査員特別賞の齋藤さん(右)

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 温泉旅館「新安比温泉 静流閣」(八幡平市)と岩手県立平舘高校(同)が企画した「朝食レシピコンテスト 八幡平の宝物」の審査会が11月17日に行われた。

グランプリ(中央)・準グランプリ(右)・審査員特別賞(左)を受賞した3品

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 平舘高校には家庭科を重点的に学ぶ家政科学学科があり、食物調理を学んだ生徒たちは文化祭の模擬店で作ったものを販売したり、外部のレシピコンテストに参加したりしていたという。新型コロナウイルス感染症の影響を受け、そうした機会が減る中、「コロナ禍で大変な時期を過ごした高校生へ、励みや思い出になるような機会を」という思いで静流閣側からレシピコンテストを提案した。

 コンテストに参加したのは、家政科学学科ライフデザインコース3年生13人。「朝食メニューであること」「八幡平市の食材を使用すること」という基準の下、生徒たちは夏休み中にレシピを考案し、9月ごろから本格的にレシピの試作を重ねた。生徒同士でアドバイスし合い、「学校外の人に食べてもらう」という目標に向け、精力的に取り組んできたという。

 審査会当日は、静流閣の女将(おかみ)橋本英子さん、同校の北島亨校長など6人が審査員を務めた。生徒らは順番にレシピを紹介し、使った食材や工夫した点などを伝えた。生徒によるプレゼンテーションの後、審査員が試食し、グランプリ、準グランプリ、審査員特別賞を選出した。

 グランプリに選ばれたのは畠山和佳菜さんの「納豆ときゅうりの塩麹(こうじ)白和(あ)え」。市内の豆腐専門店「ふうせつ花」の木綿豆腐と、麹専門店「麹屋もとみや」の塩麹を使い、朝食らしい納豆やキュウリを組み合わせた。準グランプリは古舘里菜さんの「舞茸(まいたけ)とピーマンの塩麹チーズin豚ロール」、審査員特別賞は齋藤愛美さんの「塩麹フレンチトースト」が受賞した。

 審査員は「どれもレベルが高く、甲乙つけがたいおいしいものばかりだった」と生徒たちを称賛。受賞した3品については「朝食にぴったりなメニューだった」「食材の相性が良いものや、組み合わせに意外性のあるレシピが良かった」と評価した。

 畠山さんは「グランプリに選ばれてうれしい。朝食に合う健康的でさっぱりした食材を選び、豆腐の食感を残すために大きさを考えたり、味が全体に混ざるように工夫したりした。八幡平の食材をたくさんの人に知ってもらいたい」と話す。

 受賞した3品は12月中旬から1年間、静流閣の朝食バイキングで週末限定で提供する。

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