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梅酒の梅を使った琥珀糖が登場 ホテルメードのこだわりでアップサイクル

優しい薄緑色の梅風味の琥珀糖

優しい薄緑色の梅風味の琥珀糖

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 「ホテルメトロポリタン盛岡」が6月1日、「つるの琥珀(こはく)糖~うめ~」を発売した。

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 「つるの琥珀糖」は、同ホテルの25周年記念に合わせて昨年11月から販売。ここ数年で琥珀糖の人気が高まっていることと、「対(むか)い鶴」の料理人から「県産品としてお土産になる商品があれば」というアイデアから生まれた。陸前高田市のワイナリー「神田葡萄(ぶどう)園」のりんごジュースを使ったものと、岩泉町の「岩泉牛乳」を使った鶴の形のもの、季節限定フレーバーの3種類を一つの箱に詰め合わせている。

 梅のフレーバーは梅雨や梅が旬を迎える時期に合わせて発売。梅酒の醸造に使った梅の実の活用方法を検討する中で、琥珀糖のフレーバーとしてアップサイクルすることを思い付いた。

 琥珀糖に使うに当たって課題となったのが、酒に漬け込むことで変化した果肉の色と、中まで染み込んだアルコールの風味。果肉を細かく刻むなど試行錯誤を繰り返し、ピューレ状にして時間をかけて加熱することでアルコールを飛ばし、風味良く仕上げる方法を見つけた。ピューレや梅酒を入れる分量も調整し、飽きのこない味わいと薄緑色になっている。

 商品は料理人の手作り。梅の実から種を抜き、琥珀糖を一口大に切るところまで手作業で行う。料理人の木村佳宏さんは「琥珀糖はとても繊細なお菓子。ゆっくり乾かして、丁寧に切らないと表面が割れてしまう。家庭で簡単に作ることもできるが、作り方から味わいまでホテルメードだからこそのこだわりを詰め込んでいる」と話す。「伝統的な和菓子を、地産地消やアップサイクルの取り組みを加えて、今の時代に合う姿で作り上げた。季節ごとの風味を楽しんで」とも。

 価格は2,000円。5個以上の購入時は「対い鶴」(TEL 019-625-6260)まで事前の問い合わせが必要。

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