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南昌荘に「おひなさま」お出まし 今年も華やかに、心安らぐひとときを

1つ目の会場に飾られた歴史あるひな人形

1つ目の会場に飾られた歴史あるひな人形

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 国の登録記念物、盛岡市指定保護庭園・景観重要建造物の「南昌荘」(盛岡市清水町)で2月9日、「南昌荘のひなまつり」がスタートした。

フェルトでできた手作りの「スイーツびな」。人気キャラクターに似た姿のものも

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 南昌荘でのひなまつりは2001(平成13)年に始まり、今年で22回目。現在では盛岡に春を呼ぶ恒例イベントとなった。施設全体にさまざまなひな人形が飾られ、華やかな雰囲気で来館者を迎える。

 今回は施設内を3つの会場に分けて、20人から借り受けた30組を超えるひな人形・ひな飾りを展示している。1つ目の会場「松鶴の間」には、「享保(きょうほう)びな」をはじめとする江戸時代のひな人形や、御所での生活を模した「御殿びな」、大正時代に作られた「裁縫ひながた」など、歴史を感じさせる飾りが並ぶ。

 施設を所有する「いわて生協」の南昌荘担当、牧野典子さんは「歴史ある人形たちは、天変地異などさまざまなことを乗り越えてここに飾られている。とても運の強い人形だと思う」と話す。

 2つ目の会場「南昌の間」には、フェルトで作られた「スイーツびな」やステンドグラスなど、手作りのひな人形を展示。3つ目の会場「水月の間」では豪華な段飾りを中心につるしびななどが飾られている。このほか、館内の廊下にもひな人形が並び、着物などを使った和風の装飾が施されている。

 関連イベントとして、2月26日13時から山口流篠笛の演奏会、27日14時から日本舞踊若柳流若手師範会による春の舞が行われる。どちらも定員20人で事前予約が必要。

 牧野さんは「毎年飾っているおひなさまでも、1年たってこうして顔を合わせると『元気でしたか?』と声が聞こえてくるように感じる。南昌荘のひなまつりは、歴史ある人形でも間近に見ることができるのが魅力。暖かくして、ゆっくりおひなさまたちに会いに来て」と呼び掛ける。

 開館時間は10時~16時。月曜・火曜休館(2月28日、3月1日は開館)。入園料は大人=300円、小中学生=150円。3月6日まで。

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