暮らす・働く

新型コロナ「岩手警戒宣言」実施 オミクロン株市中感染受け、対策再徹底

県公式ホームページでも「岩手警戒宣言」についてトップページで呼び掛けている

県公式ホームページでも「岩手警戒宣言」についてトップページで呼び掛けている

  • 0

  •  

 岩手県は1月8日、新型コロナウイルス感染症の感染対策の再徹底を呼び掛ける県独自の警戒宣言「岩手警戒宣言」を出した。

[広告]

 県内では8日に新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の市中感染を初確認。感染急拡大が懸念され、感染リスクが高まっていることから「岩手警戒宣言」の実施を決めた。同宣言が出されるのは2度目。

 宣言では県民や来県した人に対し、家庭・職場・学校など全ての場において、マスクの着用、手洗い、せきエチケットの励行、密閉・密集・密接の回避、室内の換気、近距離での会話や大声での発声を避ける、会食は短時間で行うなどといった感染対策の再徹底を呼び掛ける。

 事業所へ従業員の健康状態の記録や在宅勤務・時差出勤の実施、飲食店・宿泊施設などへは業種別ガイドラインの徹底、利用者および従事者の接触情報・連絡先情報の記録、「いわて飲食店安心認証」の取得、県立学校へは校外活動や部活動での十分な感染対策などの取り組みをそれぞれ求めている。

 同宣言において移動や外出についての制限は伴わないが、「まん延防止等重点措置区域」を含めた感染拡大地域との往来については慎重な判断を呼び掛ける。来県者に対しては、それまでにいた都道府県が要請している自粛などを継続するよう求める。

 現在県では、「ワクチン・検査パッケージ」の活用に向け、一定の条件を満たす人を対象にPCR検査・抗原定性検査を無料で実施しているが、1月9日から31日までは対象を拡大。健康上の理由などにより新型コロナワクチンの接種を受けられない人に加え、感染拡大地域やオミクロン株の感染確認地域と往来した人、仕事などで感染拡大地域と接触の機会が多い環境にある人など、「熱やせきなどの症状がなく、感染不安を感じる人」も対象とする。検査を受ける場合は、県内在住であることが確認できる身分証明書の持参が必要。

 宣言に併せて達増拓也県知事は「新型コロナの感染拡大を防ぎ、感染リスクを低く抑えていくことで、社会活動、経済活動を行うことができる。『岩手警戒宣言』を行い、県民一丸となって感染対策の一層の徹底、感染拡大防止に取り組みたい」と呼び掛けた。

 「岩手警戒宣言」やPCR検査・抗原定性検査の無料受検についての情報は県公式ホームページに掲載する。

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース