岩手県は現在、PCR検査・抗原定性検査を無料で実施している。

　同事業は、新型コロナウイルスワクチンの接種歴やPCR検査などによる陰性証明を条件に、旅行やイベント参加時などの行動制限・入場制限を緩和する「ワクチン・検査パッケージ」に対応するため12月22日に開始。対象者は県の登録を受けた県内32カ所の検査実施事業者の事業所でPCR検査もしくは抗原検査を無料で受検できる。

　対象となるのは、基礎疾患や副反応への懸念など、健康上の理由により新型コロナウイルスワクチンの接種を受けられない人と12歳未満の子どもで、発熱などの症状がないこと。ワクチン2回接種済み人と発熱などの症状がある人は対象外となる。

　「ワクチン・検査パッケージ」の利用のため受検を希望する対象者は、検査実施事業者の中から受診検査機関を選択。事業者によって検査方法や事業開始日が異なるため、事前の相談・予約を推奨している。受検者は運転免許証やマイナンバーカード、保険証などの身分証明書を持参の上、事業所を訪問。申込書を記入・提出し、検体を採取する。その後、検査結果通知を受け取る。抗原定性検査は当日中、PCR検査は1、2日程度で証明書が発行される。

　陰性証明書の有効期限は、抗原定性検査の場合は検査日翌日、PCR検査は検査日から3日後まで。県では、スケジュールを逆算し検査を受けること、スムーズな受検のため事前に申込書を記入し持参することを呼び掛けている。

　検査などについての問い合わせは感染症相談センター（TEL 019-629-6085）まで。受け付けは平日9時～18時（12月29日～1月3日は休止）。検査実施事業者の一覧と検査申込書は岩手県のホームページに掲載する。