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岩手県立美術館が20周年イベント 20年分の感謝込め、楽しい1日を

20周年を迎える岩手県立美術館。イベントでは建築にまつわる座談会も

20周年を迎える岩手県立美術館。イベントでは建築にまつわる座談会も

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 岩手県立美術館(盛岡市本宮)が12月26日、開館20周年記念イベント「開館20周年記念 IMA(いま)までありがとう IMAからもよろしく」を開催する。

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 同館は2001(平成13)年10月に開館。萬鐵五郎、松本竣介、舟越保武ら岩手にゆかりのある美術家たちの作品群を中心に所蔵し常設展で紹介するほか、さまざまな企画展を実施し、県民をはじめとする多くの人へ芸術品やアーティストに触れる機会を提供してきた。

 12月18日からは企画展「開館20周年記念 菅木志雄展 〈もの〉の存在と〈場〉の永遠」を開催。岩手出身で日本現代美術を代表する作家・菅木志雄さんの作品約120点を展示している。

 26日は、企画展のほか2020年度の新収蔵作品を特集する「コレクション展 第3期」を含めて美術館全館を楽しめる内容を用意。イベント名には、同館のシンボルマークにもなっているIWATEのI、MUSEUMのM、ARTのAを合わせた「IMA」を使用している。

 当日のメインイベントとして「20周年記念座談会」を開催する。出演者に同館のデザインを担当したデザイナー・工藤強勝さん、建築設計を担当した山下博満さんと稲崎稔さんを迎え、同館の藁谷収館長と共に設計やデザインにまつわる話や、建築中のエピソード、当時の苦労話・思い出話などを交えて20年を振り返る。

 座談会の中では建築途中の当時の貴重な写真も紹介。同館の担当者は「当時の美術館周辺の風景を懐かしく感じる人もいると思う。20年の時の流れを感じ、本日までの当館の歩みを知る機会となれば」と話す。

 当日は、企画展やコレクション展の展示作品を見てクイズに答えるクイズラリー「美術館てくてく☆クイズラリー」や「楽しさマシマシ!美術館紹介」といった館内を巡る企画も実施。このほか、気軽に制作体験ができるワークショップ「オープンスタジオ」や、美術館友の会ボランティアスタッフによる絵本読み聞かせ会などを予定している。

 担当者は「美術館は作品を見るだけだと思っている人も多いと思うが、展示以外にも魅力がたくさんある。職員による紹介を聞いてもらえると、美術館の楽しみ方がより一層広がる。20年分の感謝を込めたイベント。企画展やコレクション展も併せて、楽しい1日を過ごして」と呼び掛ける。

 開館時間は9時30分~18時(入館は17時30分まで)。20周年記念座談会は13時30分開場、14時開始。定員は100人(先着順)。参加希望者は会場の同館ホールに直接来場する。各イベントの参加方法は同館ホームページに掲載する。

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