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「盛岡さんさ踊り親子体験」参加者募集 伝統に触れるきっかけを残して

チラシを持ち「皆さんの参加を待ってる」と話す盛岡観光コンベンション協会の職員

チラシを持ち「皆さんの参加を待ってる」と話す盛岡観光コンベンション協会の職員

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 「盛岡さんさ踊り」初心者向けのイベント「盛岡さんさ踊り親子体験」が8月28日、「プラザおでって」内のおでってホール(盛岡市中ノ橋通1)で行われる。

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 同イベントは、文化庁による「子供たちのための伝統文化の体験機会回復事業」の一環として、文化庁・伝統文化をつなぐ岩手・盛岡実行委員会・いわてアートサポートセンターが主催。盛岡市・市教育委員会・盛岡観光コンベンション協会の共催で行う。

 「子供たちのための伝統文化の体験機会回復事業」は、新型コロナウイルス感染症の影響により地域の祭りなどの中止や規模縮小が続き、子どもたちが伝統文化に触れる機会が減少する中で、伝統芸能の体験・修得の機会を早急に回復させることが目的。「伝統文化をつなぐ岩手・盛岡実行委員会」では、茶道や華道、書道、江戸糸あやつり人形芝居、盛岡芸妓(げいぎ)による邦舞などを小学生・中学生・高校生が体験する「伝統文化てはじめフェス」を7月に開催し、好評を得たという。

 「盛岡さんさ踊り親子体験」は、「伝統文化てはじめフェス」の関連イベントとして実施。盛岡観光コンベンション協会は数年前、「盛岡さんさ踊り」のパレード開催時期に合わせて体験会を行ったことがあるという。今回もパレード開催に合わせて計画していたが、コロナ禍の影響を受けパレードは今年も中止に。子どもたちが「盛岡さんさ踊り」を踊る機会や見る機会は、昨年にも増して減り続けている。

 盛岡観光コンベンション協会の玉掛典子さんは「盛岡さんさ踊りには、学校の授業や運動会で踊ったり、学校単位や地域団体でパレードに出たりすることで、親しめる機会があった。昨年からはその機会もなく、さんさ踊りを好きになる時間もなく、何かきっかけがなければ踊りを続ける理由にもつながらない」と話す。

 体験会で講師を務めるのは、パレードにも毎年参加している団体「盛岡さんさ踊り清流」のメンバー。普段から本格的な踊りの指導に関わり、若手の育成にも力を入れている一方、コロナ禍で団体の継続が難しくなってきているという。体験会では、パレードでも踊る「統一さんさ」を体験してもらう。さんさ踊りの基本を学んだ後で実際に踊り、最後は屋外での輪踊りも予定している。

 玉掛さんは「初心者を対象にしているが、何度か踊った経験があって、この機会にきっちり踊りを覚えたいという人にも参加してもらいたい。まずはさんさの基本の『き』を知って、次は皆さんの住む地域の団体に加わったり、伝統さんさに触れたりしてみてほしい。2年続けてパレードが中止となった今、盛岡にさんさの音が響く一日になればうれしい」と呼び掛ける。

 体験会の対象は小学生から高校生まで。小学3年生以下は保護者との参加に限る。開催時間は13時~16時。参加無料。定員は先着30人。申し込みは8月3日9時から電話(TEL 019-621-8800)で受け付ける。申し込みの受付時間は平日9時~17時(8月10日の休館日を除く)。

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