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雫石町内で「移動販売」開始 買い物するワクワクを地域に届けて

6月18日に行われた1回目の移動販売の様子

6月18日に行われた1回目の移動販売の様子

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 雫石町の中間支援団体「NPO法人まちサポ雫石」が、町内の各地域を回る「移動販売事業」をスタートした。

 同NPOでは町内の地域づくり支援を行い、中心市街地に程近い「まちおこしセンター しずく×CAN」の運営も行っている。センターを訪れる高齢者からは「足がなくて買い物に困る」という声が多く聞こえ、買い物支援の必要性を感じていた。加えて、センター周辺の商店街でも集客が課題になっているという。

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 「移動販売をやってみたい」と提案したのは、同NPOスタッフの山内瑞貴さん。「買い物の足という部分ではコミュニティーバスが運行しているが、バスの時間に合わせて買い物を済ませないといけない。大きなお店は中心市街地に限られ、各地域の小さな商店の数も減っている。どうにか力になれないかと考えていた」と話し、「商店街の皆さんからも移動販売をやってみたいという声があり、力になりたいと思った」とも。

 移動販売には雫石町地域おこし協力隊の角田匡昭さんも携わる。角田さんは「中心市街地から離れたところに住んでいる人ほど買い物に困っている状況。高齢化が進む中で、持続可能な地域を目指すためには、これから大きな問題になってくる。対策として必要な状況だと思う」と話す。

 移動販売事業は日本たばこ産業(JT)のNPO助成と、よしゃれ通り周辺VJの協力を受けて実現。月2回のペースで、町内の地域を回る。販売する商品は、よしゃれ通り商店街などの店舗のもので、日用品や雑貨のほか、食品や総菜も扱う。食品ロスなどの対策のため、チラシを使って利用者から事前注文を受けて販売する形を取っているが、注文を受けた商品だけではなく、衣料品や履物、文具など直接見て購入できる商品も用意する。

 1回目は6月18日に西根谷地公民館で実施。地域住民が足を運ぶ中、ターゲットにしている「買い物に困っている人」まで情報が行き届いていなかった部分もあったという。一方で、若い世代や子ども連れなどが利用し、賛同の声が集まるなど、次回の開催に向けた発見も多くあった。

 角田さんは「地域の人と出会うことで、その場所の状況や情報をリアルに知ることができ、これからにつなげられる。移動販売で人が集まれば、にぎやかな環境がつくれる。求められているなと感じた」と振り返る。

 今後は訪れる地域の状況に合わせて商品選定や販売方法を検討していくという。生活圏内に買い物施設がない人や高齢者だけではなく、子どもたちが利用できるような品ぞろえも考えていく。

 山内さんは「買い物は選ぶ楽しみや、店員と交流する楽しみもある。買い物でワクワクする気持ちも一緒に届けたい。商店街に足を運ぶきっかけにもなると思う」と話し、「訪れる場所に合わせて、喜んでもらえるような仕掛けを考えていきたい」と意気込む。

 移動販売の開催はSNSや地域に配布するチラシで告知する。

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