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盛岡に気軽に楽しむ「ワイン酒場」 ワインを日常の飲み物に

「ワイン酒場 こてぃ」外観

「ワイン酒場 こてぃ」外観

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 「ワイン酒場 こてぃ」(盛岡市南大通1)が6月3日、オープンした。

店内にはカウンター席と座敷席を用意

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 「ワインをもっと日常的に楽しんでほしい」という思いから生まれた同店。店主の佐々木渉さんは、ワインを扱う飲食店で働きながら、ワインが持つ高級なイメージや非日常感などを解消できないかと考えていたという。その後、ゆったりとした盛岡の街並みを気に入り、今の場所に店を構えた。店名の「こてぃ」は、フランス語で「日常の」という意味がある「コティディアン」から取った。

 佐々木さんは「ワインはあまり日常になじみがなく、特別な時に飲むものというイメージを持つ人も多い。ワインを日常の飲み物として、もっと気軽に楽しんでもらいたい」と話す。「この場所なら自分が好きなことをぶれずに続けて行けると思った。自分の思いを届けるまで時間がかかるのではないかと不安だったが、足を運んでくれる皆さんがワインを楽しんでくれているのがうれしい」とも。

 店で提供するワインは人の手をあまり加えず、限りなく自然な力で造られた「ナチュラルワイン」で、常時、赤ワイン3種、白ワイン3種ほどそろえる。ナチュラルワインは大量生産品ではないため、ワインの種類は日替わり。同じワインでも時間帯やボトルごとに酵母の状態が変わってくるといい、微妙に味が異なるのも特徴で、来店客と「どういうものが飲みたい?」と対話しながらワインを選ぶ。ワインはグラスやボトルでの提供のほか、ハーフボトルほどの量の「カラフェ」も用意する。

 料理は佐々木さんが専門としているフランス料理がベース。唐揚げやフライドポテトなどのなじみがあるメニューにフランス料理の技法や味付けを取り入れ、高級な印象があるフランス料理を親しみやすくアレンジする。18日から毎週火曜・水曜のランチ営業もスタートし、週替わりでカレーを提供する。

 「大衆的なワイン酒場」や「居酒屋」をイメージし、カウンター席に加えて座敷席も設け、ワインのグラスにも足が付いているものではなく、コップのような形のものを選んだ。ナチュラルワインを広め、興味を持ってもらえるようなイベントの開催も目標にあるという。

 佐々木さんは「肩肘張らずに、気楽にワインを楽しんでもらいたい。難しいことは抜きにして、気兼ねなく足を運んで」と呼び掛けている。

 営業時間は17時~24時。火曜・水曜のランチ営業は11時30分~14時。日曜定休。

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