盛岡「さんさ甲子園」初開催へ さんさ踊りの未来の担い手育てて

「優勝を目指します」とさんさ甲子園へ出場する高校生たち

「優勝を目指します」とさんさ甲子園へ出場する高校生たち

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 盛岡さんさ踊り実行委員会が8月4日、盛岡さんさ踊り高校選手権大会「さんさ甲子園2017」を開催する。

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 「40回目の節目を迎えた「盛岡さんさ踊り」を今後も発展させようと企画された「さんさ甲子園」。高校の参加団体による競演の場を作り、正統な踊りの継承や演舞力の向上を図り、次世代の担い手の育成を目指す。

 さんさ踊りのパレード参加団体の中には、ユニークな衣装や振り付けのアレンジなどを行っているところも多い。選手権では独自のアレンジを加えない統一さんさ踊りの競演をルールとし、「七夕くずし」「栄夜差踊り」「福呼踊り」の1演目以上をパレード演舞として取り入れる。審査は「基本に忠実な演舞」「団体としての統一性」「太鼓の迫力・踊りの華やかさ・かけ声の大きさ」を5段階評価で採点。合計点により、優勝校1校、準優勝校1校を決定する。

 盛岡さんさ踊り実行委員会の菊池俊勲さんは「アレンジを加えた派手な踊りももちろん楽しいが、今後5年、10年とさらに続けていくためには、基本に忠実な踊りを残していくことが大事。これまでは一般団体として参加していた高校生の皆さんに、お互いに競い合いながらさんさ踊りを未来へつなげてほしい」と話す。

 参加校は盛岡南高校・盛岡大学付属高校・盛岡農業高校・盛岡中央高校・盛岡商業高校の5校。盛岡南高校3年生の小山智帆伽さんは「全体練習がまだできていないので少し不安。指先まで気を付けて、笑顔あふれるさんさ踊りにしたい」、盛岡大学付属高校1年生の齋藤龍樹さんは「全体の列がそろわず、完成まではあと一歩というところ。足りないところはあるが頑張りたい」、盛岡農業高校2年生の佐々木そらさんは「初心者が多いので、なかなか振りが覚えられず苦戦しているところもある。きらめく夏の思い出にしたい」、盛岡中央高校2年生の大村有玖乃(ゆきの)さんは「皆、忙しい中で集まって練習している。講師の皆さんに恩返しできるように踊りたい」と話し、各校とも「目指すは優勝」と意気込みを見せる。

 「盛岡さんさ踊り」の期間は8月1日~4日。パレードスタートは各日18時。「さんさ甲子園」集団は18時17分出発予定。

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