盛岡広域振興局が10月29日、「ILCオリジナル年賀はがき」の販売を開始した。

　同局と岩手県ILC推進協議会、岩手県印刷工業組合が、超大型加速器「国際リニアコライダー（ILC）」の日本・東北誘致に向けてのPR活動の一環として昨年企画した同はがき。今年も年賀はがきを使った広報活動を通し、県内での機運を高め、県内外への情報発信を図る。

　同局経営企画部企画推進課主任の藤井紀子さんは「これまでポスターやパンフレット、のぼりを使った広報や、小中学生を対象とした出前授業を行い、ILCをPRしてきた。より身近な年賀はがきを使うことで、ILCをより多くの人に知ってほしい」と話す。

　年賀状のデザインは表面の切手の下に青色のILCのロゴと「国際リニアコライダーを日本に」のメッセージが入った使いやすくシンプルなもの。昨年は中央部分にILCの正式名が英語で入っていた。今年はより親しみを持ってもらうために、岩手県ILC推進協議会のイメージキャラクター「ILCそばっち」のかわいらしいイラストをあしらった。裏面は無地で、インクジェット紙ではないため、家庭用プリンターで印刷した場合は文字などがにじむ場合がある。

　同企画推進課課長の小原重幸さんは「岩手県への誘致に向けて、まずはILCという言葉を知ってもらい、そこから興味を持って、ILCについて考えたり学んだりしていただければうれしい。『ILCってなんだ？』と思ってもらえるきっかけになれば」と利用を呼び掛ける。

　1枚52円。岩手県印刷工業組合に加盟している県内印刷会社で販売する。販売枚数は2万8000枚。購入についての問い合わせは同組合（TEL 019-641-4483）まで。