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盛岡で愛されるビールへ ベアレン醸造所の軌跡つづる「つなぐビール」出版

「つなぐビール」著者、ベアレン醸造所専務の嶌田洋一さん

「つなぐビール」著者、ベアレン醸造所専務の嶌田洋一さん

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 ビール製造会社「ベアレン醸造所」(盛岡市北山1、TEL 019-606-0766)は9月20日、立ち上げからこれまでの軌跡をつづった「つなぐビール」をポプラ社から出版した。

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 著者はベアレン醸造所を創設した専務の嶌田(しまだ)洋一さん。地ビールブームから少し遅れた2003年に創業した同社。ドイツから100年使用されてきた醸造設備を移設して、「うまいビールで、世界中の食卓を幸せにしよう」をスローガンに、昔ながらの製法にこだわってビールを製造してきた。2008年にはタンク爆発による死亡事故もあったが、地元の人たちの応援で乗り越えてきた。そうした、ビール製造を真摯(しんし)に続けてきた地方のビール会社の挑戦がつづられている。

 現在では盛岡での認知度は高く、地元のビールとして市内飲食店で提供されている。同書では、地元岩手の人に愛されるビールを追求してこれまで実践してきたブランディングとマーケティングについても紹介。会社創立時から書いていたブログを参考に、社員とこれまでの歴史を振り返りながら書き上げたという。

 「地元の人と人をつなぐ、会社とお客さまをつなぐ、事故で亡くなった従業員の思いをつなぐ、100年前の製法で作る伝統的なスタイルを今につないでいくビール」という意味を込めて、「つなぐビール」とタイトルを付けた。

 嶌田さんは「ベアレンを飲んでいるという人でも知らないことがたくさんあると思う。ビールの味わいが読んだ後だと一味変わってくるはず。ベアレンを知らない人にとっても、地域から発信して盛り上げることや起業する時の気持ちは共感してもらえるのではないかと思う。ぜひ読んでもらえたら」と話す。

 価格は1,512円。240ページ。全国書店で販売する。

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