温泉熱栽培「八幡平マッシュルーム」を販売開始-八幡平特産品に

「『ウマ』い八幡平マッシュルームを味わって」と理事長の船橋さん

「『ウマ』い八幡平マッシュルームを味わって」と理事長の船橋さん

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 企業組合「八幡平地熱活用プロジェクト」が運営するジオファーム八幡平(八幡平市松尾寄木、TEL 0195-70-2850)で生産された「八幡平マッシュルーム」の販売が、2月4日から始まった。

徹底管理されたマッシュルーム栽培ハウス

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 同組合は2014年9月に設立。隣接する「旭日之湯」の温泉熱を活用した馬ふん堆肥づくりとマッシュルーム栽培に取り組む。競走馬の育成などに関わってきた同プロジェクト理事長の船橋慶喜(よしのぶ)さんは馬好きが高じて、馬と八幡平の自然を活用した循環型のビジネスモデルを導き出した。

 同施設では、JRA(日本中央競馬会)からの引退馬など9頭を約1ヘクタールの草原に放牧。2棟の馬ふん堆肥生産ハウスで源泉45.5度の温泉熱で発酵処理を施した馬ふん堆肥を生産する。匂いもなく軽いため、オーガニック培養土として首都圏の屋上緑地化にも利用され注目を集めている。また、土で栽培されるマッシュルームは馬ふん堆肥とも相性が良いため、温泉熱を活用し、気温23度、湿度90パーセントに保たれたハウス内で年間を通じて生産される。菌床は「舟形マッシュルーム」(山形県)から取り寄せた。

 昨年末から栽培を開始し、2月初めからマッシュルームが出始めた。4棟ある栽培ハウスでは、初年度は60トンの生産、以降は年間100トンの生産が目標。今後はマッシュルーム廃床培地の有機肥料化と販売も視野に入れ、無駄のない循環型ファームを目指す。

 理事長の船橋慶延さんは「このビジネスモデルは他の地域でもできる部分はあるのではないかと思う。まずは八幡平でモデルケースを作り上げられれば」と話す。「無農薬で安心安全なマッシュルームは低カロリー、高タンパク。サラダや天ぷらもおいしい。ぜひ味わってほしい」とも。

 種類は「ホワイト」「ブラウン」の2種類で、価格は各240円(100グラム)。「道の駅にしね」「サラダファーム」「旭日之湯」で販売する。2月27日、28日はクロステラス盛岡(盛岡市大通3)で販売会も行われる。

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