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盛岡で「復興支援フォーラム」-沿岸のつながり、市民レベルで震災振り返る

桜山神社で行われた「復興支援フォーラム」

桜山神社で行われた「復興支援フォーラム」

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 盛岡市とSAVEIWATEは12月1日、「復興支援フォーラム」を桜山神社(盛岡市内丸)で開催した。

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 盛岡市復興支援フォーラム開催事業の一環として、震災後盛岡へ移住した人とそれを見守る盛岡市民が集まり市民レベルで震災復興を見つめ直そうと企画された。盛岡、沿岸でそれぞれが経験した東日本大震災当時から現在までを振り返るパネルディスカッションでは、陸前高田から盛岡に移転して再起を図ってきた居酒屋「俺っ家(おれっち)」店主の熊谷浩昭さんとヤマニ醤油社長・新沼茂幸さん、盛岡で避難者と関わってきたカメラのキクヤ社長・松本静殻さんと中央不動産社長・颯田(さつた)淳さんがパネリストを務めた。会場には約70人の市民が集まり、メモを取りながら真剣に耳を傾ける姿が多く見られた。

 「俺っ家」店主の熊谷さんは、「24年過ごした陸前高田が壊滅状態になり、昨年3月20日には盛岡に行く決断をした。沿岸の仲間が集まれる場所を早く作りたかった。沿岸代表として日々努力している。みんなに温かく迎えられているので新しいつながりを広げていきたい」と話した。これまで多くの避難者と関わってきた松本さんは、「日々、海を見て暮らしてきた人は(いずれ盛岡を)離れていくのかなと思ったりするけれど、形はさまざまでも忘れないことを大事にしようと思う。3.11以降の負けない沿岸の人達の歩みの中から学ばせてもらった。『ありがとう』という気持ち」と思いを語った。

 ヤマニ醤油の新沼さんは「個人的にはヤマニのしょうゆを買ってほしいが、まずは被災地に行って店に行ってほしい。サービスがすごい。そして、被災者の声を聴いてほしい」と参加者に訴えた。

 次回は、来年2月にシンポジウムを開催するという。

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