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盛岡で現代芸術展「ボーダレスアート」-岩手大生と患者らのコラボ作品も

現代アート展「ボーダレスアート」の展示作品

現代アート展「ボーダレスアート」の展示作品

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 旧石井県令邸(盛岡市清水町)で11月5日より、現代美術展「ボーダレスアート-心の壁を越えた社会を目指して-」が行われている。

ワークショップ「つながるアート」で制作した患者の作品

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 同展は「岩手大学Let'sびぎんプロジェクト Borderless Art 」を組織する30人の学生らと精神科専門病院の花巻病院(花巻市)が共同で実施する美術プログラム。今夏、同院が改装した際、岩手大学・美術家の学生らに院内廊下に壁画の制作を依頼したのをきっかけにスタートした。

 9月13日からは同院を会場に現代アーティストらの作品展を開催したほか、入院患者らを交えたワークショップを実施しながら共同で作品作りに取り組み、今回はその集大成ともいえる発表の場となる。

 作品を出品するアーティストは岡田卓也さん(岩手町)、鎌田紀子さん、百瀬寿さん(以上、盛岡市)のほか、同大の学生ら。ワークショップは、9月に竹ひごを使った立体作品を作る「エア・ドローイング」(講師=岡田さん)、10月には自分の姿を大きな紙で切り取り彩色してコラージュ作品にする「つながるアート」(同=同大学生スタッフ)などが行われた。壁画は花巻市に住む現代アーティストの小林志保子さんが原画を手がけ、学生らが制作。今月3日に横幅13メートルのほか2点の作品が完成した。

 同大学院生でプロジェクト代表の三浦裕美さんは「パブリックアートに興味があったので、話が来た時はぜひやりたいと思った。初めは不安もあったがアーティストや患者など、大勢の人たちがかかわることで形になった」と話す。

 開館時間は11時~18時。入場無料。11月14日まで。問い合わせは三浦さん(TEL 090-6226-3139)まで。

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