岩手の地域ファンド、18事業を採択-農商工連携など事業育成を支援

岩手県酒造組合が首都圏のホテルなどで行う「岩手オリジナルの吟醸酒」のプロモーション(写真は岩手県酒造組合提供)

岩手県酒造組合が首都圏のホテルなどで行う「岩手オリジナルの吟醸酒」のプロモーション(写真は岩手県酒造組合提供)

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 いわて産業振興センター(盛岡市飯岡新田)は5月18日、「第1回いわて農商工連携ファンド」と「第4回いわて希望ファンド」の採択事業を発表した。

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 いわて農商工連携ファンドでは、高機能野菜として注目される「グレートベビーリーフ」の開発を手がける「夢実堂」(二戸市)と有機質肥料の開発などを行う「三研ソイル」(八幡平市)の2事業を採択。いわて希望ファンドでは、県産の酒米を使った吟醸酒の販路拡大を狙う「岩手県酒造組合」(馬場町)や岩手県の工芸品や文化を紹介する出版物をイベントと連動してプロモーションを行う「まちの編集室有限責任事業組合」(滝沢村)など12事業を採択した。このほかに、支援機関による支援事業計4事業も採択。

 いずれのファンドも中小企業基盤整備機構と岩手県、県内地銀が出資し、その運用益を採択事業に助成するもの。対象は、創業もしくは新たに企業の経営内容を革新する事業で、農商工連携ファンドは一次産業にかかわる事業、いわて希望ファンドは地域資源、経営革新、起業、中心市街地活性化など、事業内容によって区分がある。

 採択された岩手県酒造組合の担当者は「県産の大吟醸酒と純米吟醸を20銘柄ほど東京の有名ホテルのレストランなどでプロモーションしていく。日本酒の販売が低迷している中で、南部杜氏の故郷である岩手の酒をPRしていきたい」と話す。地域の出版物を手がけるまちの編集室では「岩手にはいいものがたくさんあるが、実は地元の人ほど知らないことが多い。岩手の良さを岩手の人に伝えたい」と意気込む。

 採択された事業は、同センターなど支援機関のサポートを受けながら事業の成功を目指す。

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