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矢巾町産ヤマブドウのドレッシング発売 深み生かし、岩手の食材に合う味わい

ドレッシングの発売を喜び、笑顔でPRする関係者の皆さん

ドレッシングの発売を喜び、笑顔でPRする関係者の皆さん

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 矢巾町と浅沼醤油(しょうゆ)店(盛岡市)が3月31日、同町産のヤマブドウを使ったドレッシングを発売した。

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 矢巾町では特産品のヤマブドウをPRしようと地元企業と連携した商品開発に取り組んでいる。今回、商品の製造・販売に協力する浅沼醤油店は、これまでも同町と減塩食品の開発普及事業として調味料の開発を行ったほか、昨年はヤマブドウ酢を醸造し、それを原料に小松製菓(二戸市)がヤマブドウ味の菓子を商品化するなど、特産品開発に関わってきた。

 同社社長の浅沼宏一さんは「ヤマブドウを知り、どうやって皆さんに伝えようか考えた時、地域で育った食材と一緒に味わってもらいたい、地元の人に食べてもらいたいと思った。そこで生まれたアイデアが、ドレッシング。ヤマブドウは年に1回しか収穫できず、希少で、栽培も大変。ヤマブドウとそれを作る人のことを知って、商品を買ってもらうことで、作り手の誇りや栽培の継続にもつながれば」と話す。

 ドレッシングには、町内でヤマブドウの栽培管理や商品販売を行う「やはば山ぶどうの会」が販売するヤマブドウ原液を使用。200ミリリットル中、27.5%を原液が占める。ヤマブドウの酸味と相性が良い焦がししょうゆを合わせ、ヤマブドウ特有のうまみや香りに深みを出している。オリーブオイル、玉ネギ、粒マスタード、同町産のシイタケなども加え、野菜だけではなく肉や魚にも合うすっきりとした中にコクを感じられる味わいに仕上げた。

 商品は矢巾町の「食と健康のアンバサダー」で料理研究家の小野寺惠さんが監修。小野寺さんは「ヤマブドウの果汁がたっぷり入っているので、まずはよく振ってもらいたい。鮮やかな色、酸味、コク、うまみなど、ヤマブドウの良さがふんだんに詰まっている。岩手が誇る全ての食材に合うドレッシングに仕上がった」と喜ぶ。

 浅沼さんは「ヤマブドウには渋みもあり、力強くワイルドな風味もある。矢巾の太陽を浴びて、矢巾の大地の栄養を吸って育ったヤマブドウのおいしさをさまざまな食材と合わせて楽しんで」と呼びかける。

 価格は864円。1000本限定で、JR矢幅駅東口の矢巾町地域情報発信ステーションと、イオンモール盛岡1階の賢治のふうどかんで販売している。

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