盛岡駅に国体・大会「おもてなし壁画」 盛岡の風土と歓迎を表現

「さんさこみち」に飾られた壁画

「さんさこみち」に飾られた壁画

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 盛岡駅東西自由通路「さんさこみち」に現在、「希望郷いわて国体・大会」に合わせて来県する人を迎える「おもてなし壁画」が設置されている。

開運橋から見た岩手山を描いたちぎり絵

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 壁画を制作したのは、盛岡地域交流センター、盛岡ターミナルビル、JR東日本の3社が結成した「MMMプロジェクト」。同プロジェクトは「Mもっと!Mもりあがろう!Mもりおか!」を合言葉に盛岡駅周辺を中心に地域のにぎわいを創出するための活動を行い、今回は国体・大会に合わせて県内外から駅を訪れる人に向け、歓迎とおもてなしの気持ちを伝えるために壁画を制作した。

 壁画は全5枚で、1枚のサイズは横約2メートル、縦約1メートル。2枚がちぎり絵、2枚がキャップアート、1枚がイラストレーションとなる。それぞれ岩手の偉人、名物、風景、祭りがテーマで、デザインは盛岡情報ビジネス専門学校デザイン科グラフィックコースの学生が担当。学生が描いたイラストを下絵に、プロジェクトメンバーが折り紙約1000枚を使ったちぎり絵とペットボトルキャップ約9000個を使ったキャップアートを仕上げた。ちぎり絵とイラストレーションによる壁画は柔らかいタッチで岩手山と祭りの風景を描き、キャップアートは岩手の偉人らと南部鉄器などの名物をドット絵風のポップなイラストで表現した。

 デザインを行ったのは同校2年生の平賀瑛絵(あきえ)さんと松田佳子さん。キャップアートの下絵を担当した松田さんは「キャップアートになるということで、完成後をイメージしながら制作するのが大変だった。盛岡の魅力が伝わるように考え、思いを込めた」と振り返る。ちぎり絵の下絵とイラストレーション壁画のデザインを担当した平賀さんは「こんなに大掛かりなものとは想像していなかったので、頑張って良かった。たくさんの人が関わるプロジェクトに参加できたこと自体がうれしい」と話す。

 盛岡ターミナルビルの田口信之社長は「中心市街地に人が集まらない中、国体・大会に合わせて盛岡をもっと盛り上げたいという気持ちがある。壁画を通じて盛岡の風土や魅力を伝えて、来県・来盛する皆さんを迎えたい。駅を利用の際はぜひ見てほしい」と呼び掛ける。

 設置期間は10月24日まで。

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