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岩手「震災復興動画制作プロジェクト」始まる あの日の記憶を未来へ

出演者の村上弘明さん(左)と監修を務める高橋克彦さん(右)

出演者の村上弘明さん(左)と監修を務める高橋克彦さん(右)

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 岩手県は東日本大震災からの復興の様子をまとめる「東日本大震災復興動画制作プロジェクト」を立ち上げ、原作ストーリーと出演者を現在募集している。

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 同県と岩手日報社、IBC岩手放送、岩手めんこいテレビが中心となった共同プロジェクト。東日本大震災の記憶を風化させずに伝えていくため、当時から現在までの取り組みをつづったドキュメンタリードラマを制作し、県内外へ発信していく。制作したドラマは特別放送としてテレビで放映するほか、県内で上映会を実施予定。動画配信サイト「ユーチューブ」の県公式動画チャンネルでも公開する。

 同県広聴広報課の佐々木琢磨さんは「今年は震災から5年の節目ということもあり、沿岸被災地を中心に注目が集まった。その一方で6年目はそうはいかないという不安がある。動画を通じて、まだ復興は終わっていないということを全国へ伝えたい」と話す。

 現在、原作となるストーリーと出演者を募集している。原作ストーリーは震災当時の事実に基づいて書かれた未発表の作品に限る。県内だけではなく県外からの応募も可能。応募作品の中から数点を選び脚本化を行う。出演者もプロ・アマチュア問わず演劇や役者などに興味がある人なら誰でも応募できる。

 同作には陸前高田市出身で俳優の村上弘明さんが出演するほか、監修を釜石市出身の作家・高橋克彦さん、テーマソングを盛岡市在住のミュージシャン松本哲也さんが担当。脚本、監督などの制作スタッフも県内出身者が務める。

 佐々木さんは「これからも復興に向かって歩んでいく皆さん姿を未来へ残していきたい。大きな経験から小さな体験談でも構わない。応募をお待ちしている」と呼び掛ける。

 原作ストーリーの締め切りは9月20日、出演者の締め切りは同30日。詳しい募集要項とエントリー方法などはホームページで確認できる。

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