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現代芸術作家がグラデーションアートの個展−旧石井県令邸で
盛岡在住の現代アーティスト、百瀬寿さんの個展「百瀬寿展」が、アート・スペース旧石井県令邸(盛岡市清水町7、TEL 019-651-1606)で行われている。主催は旧石井県令邸活用運営委員会。
セリグラフ(シルクスクリーン技法)や「ミックスド・メディア」と呼ばれる和紙と絵の具、金属の箔を使ったグラデーションによる表現方法で世界的に知られる百瀬さんだが、今回は今年5月にパリで制作に取り組んだ新作の版画6点を発表。その様子は館内のビデオ映像でも公開されている。
百瀬さんは1944年札幌市生まれ。1967年に岩手大学教育学部特設美術科に進学後は盛岡を拠点に活動する。1977年に第2回世界版画展(サンフランシスコ近代美術館)、1986年に日仏現代美術展で大賞などの受賞歴がある。ダイムラーベンツ美術館、スコットランド王立美術館、東京オペラシティーアートギャラリーほか国内外約30館の美術館にコレクションされているほか、2007年に建設された東京ミッドタウンウェストとミッドタウンタワーにも作品が展示されている。
今回の個展について百瀬さんは「今回発表する新作はソフトグランドエッチングという種類の版画で、自分としては初めて取り組む手法。自作のブラシや日本の筆を使うなど、新たな挑戦だった」と振り返る。「言語から宗教、イデオロギーを含めて、社会はグラデーションのようにつながっている。これまでにもさまざまな技法を自分なりに追求しながら表現をしてきた」とも。
同展が行われている旧石井県令邸は、1889年に建てられたレンガ造りの本格的な洋館で、1977年に盛岡市歴史的建造物に指定。現在は修繕工事が進み、アートスーペースとして芸術作品展などに活用されている。
開館時間は10時〜18時。入場無料。10月28日まで。
百瀬寿旧石井県令邸関連記事(盛岡経済新聞)−「80年の県公会堂で現代アートイベント」(2007-10-24)
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