釜石・伝統芸能「虎舞」のペーパークラフト、子どもたちの人気集める

ペーパークラフト「虎舞」のできあがりの様子

ペーパークラフト「虎舞」のできあがりの様子

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 三陸沿岸南部の伝統芸能「虎舞(とらまい)」のミニチュアペーパークラフトが、夏休みを迎えた子どもたちの間で人気を集めている。

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 ペーパークラフトはA4判で、やや厚手の紙に印刷された解体図が2体と1体の2タイプあり、それぞれはさみで切ってのりしろを合わせただけで完成するもの。県沿岸振興局が釜石・大槌地域のPRを目的に、昨年末にホームページで年賀状とともにペーパークラフトを公開。今年が寅年であることから、同年5月に印刷したペーパークラフトを制作し、無料で配布している。

 また、このペーパークラフトを、7月から萬鉄五郎記念美術館(花巻市東和町)で行われている「親子で楽しむペーパークラフト展」で配布したところ、1,000枚が品切れになり、追加注文したほどだという。

 企画した同振興局産業振興課の松本哲さんは「虎舞は地元釜石地域では幼稚園児から高校生、大人まで保存に努める人たちが多い地域に根ざした伝統芸能。ダイナッミックな踊りは迫力がある」とし、ペーパークラフトについては「子どもにも簡単に作れるようにしたことから好評のようだ」と話している。

 虎舞は830年ほど前に陸奥の国を領有していた閉伊頼基が武士の士気を鼓舞するために、虎のぬいぐるみで踊らせたことから始まったといわれる伝統芸能。2人1組で獅子舞のように踊る。

 ペーパークラフトは県庁1階の県民室で配布している。

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