有機堆肥で「循環型農業」-紫波町で取り組み開始、収穫物は産直で販売

産直の陳列コンテナなどに貼られる同事業の認定マーク

産直の陳列コンテナなどに貼られる同事業の認定マーク

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 岩手県紫波町は、今年から町内で製造した有機堆肥(たいひ)を使った循環型農業の取り組みを始めた。

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 同町が始めた「紫波町循環型農業生産物普及事業」は、同協議会が町内で生産された有機堆肥を使用することを条件に、所定の認定マークの使用が認めるもの。収穫した農産物を町内の産地直売所で販売する際に、商品を陳列するコンテナなどにマークを貼ることで、「循環型農産物」であることと同時に生産過程での安全性をアピールできる。登録料は1,000円で、現在42人の農家が登録しているという。

 同事業で使用する堆肥は、牛ふんや豚ふん、鶏ふんを有機的に加工・生産したもので、町内の堆肥生産施設「えこ3センター」と4カ所の農家が提供する。同事業の事務局は、NPO法人紫波みらい研究所(紫波町紫波中央駅前1)が務める。

 同研究所の菅川かりんさんは「農業の基本は土であることから、この事業で目指すところは『農薬を使わない土づくり』。既に野菜類は収穫の時期を迎えているので、販売する産直などでぜひ手にとってほしい」と話す。

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