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複合商業施設「monaka」で竣工式 盛岡の真ん中でにぎわい拠点目指す

ガラス張りのデザインが特徴的な「monaka」外観

ガラス張りのデザインが特徴的な「monaka」外観

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 複合商業施設「monaka(もなか)」(盛岡市中ノ橋通1)で7月3日、竣工(しゅんこう)式が行われた。

肴町商店街のアーケードから入店できる2階テラス

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 同施設は、2019年に閉店した商業施設「Nanak(ななっく)」の跡地に建設。地権者らによる「中ノ橋通一丁目地区再開発組合」が、中ノ橋通一丁目地区第一種市街地再開発事業の西街区として整備を進めてきた。

 建物は地下1階、地上4階建てで、地元事業者を中心に1階には青果・鮮魚・精肉などを取り扱う4店舗が集まるフードマルシェや食物販店、2階は飲食店や美容室、雑貨店、3階にはクリニックや学習塾などが入居する。1階のフードマルシェはレジを共通にし、2階には肴町商店街アーケード内からエスカレーターと階段で直接入店できる動線を作り、利用者の利便性を高めた。

 竣工式には「中ノ橋通一丁目地区再開発組合」の加賀谷輝雄理事長をはじめ、施設を運営する「モナカ」の大石仁雄社長、内館茂盛岡市長のほか、県と市の関係者、工事関係者、周辺商店街関係者、地元住民など100人以上が出席。建物の完成を祝い、完成後の安全や発展を祈った。

 「『monaka』を整備した背景には、Nanakが閉店したことで地域から買い物の場がなくなってしまった状況を何とかしたいという思いがあった」と加賀谷さん。「買い物の場だけではなく、人が集う場や観光客の受け皿などmonakaが担う役割は多いと思うが、周辺商店街や中心市街地の大型商業施設と連携し、街中の活性化を実現させたい」と意気込む。

 大石さんは「この場所は『川徳』から始まり、『中三』から『Nanak』、そして『monaka』へと続いてきた」と市内の商業施設の歴史に触れ、「この場所で商業施設を運営する責任や重みを感じている。肴町・河南地区の事業者や住民の皆さん、近隣の盛岡バスセンター、大型商業施設の皆さんと協力し、中心市街地をどう活性化させるかを考えていきたい」と話す。

 施設名の「monaka」には「盛岡の真ん中」という意味が込められている。大石さんは「盛岡の真ん中でさまざまな機能をそろえ、ここに集う喜びやくつろぎ、盛り上がりなどを感じられるサードプレイスになれば」と期待を寄せる。

 グランドオープンは7月11日10時。

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