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盛岡・河南エリアのガイドブック「カナコレ」発売 地域の魅力をコレクション

葉っぱの形のロゴがデザインの表紙。中身を切り離しても使えるメモ帳型が特徴

葉っぱの形のロゴがデザインの表紙。中身を切り離しても使えるメモ帳型が特徴

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 盛岡市河南地区の店などを紹介するガイドブック「カナン・コレクション」の販売が2月、始まった。

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 同ガイドブックは、盛岡市肴町商店街振興組合青年部(4S会)など4団体で構成する「カナン・コレクション製作委員会」が発行。河南地区が地元というメンバーが日常的に利用している店など20カ所を取材して掲載する。

 発行の背景は、昨年10月に開業した新しい盛岡バスセンターと、現在整備が進む複合施設「monaka(もなか)」。委員会メンバーの一人で安藤拓哉さんは「新しいバスセンターの開業とともに、河南地区を訪れるのは初めてという人が増え始めた。今後はmonakaのオープンも控える。この地区に住む者としては、2つの施設を目的地とせず起点にして街歩きを楽しんでもらいたい、河南のファンになってもらいたい思いもある」と話す。河南地区の範囲については厳密に区切らず、中津川の南側エリアとする。

 ガイドブックでは、エリア内に散りばめられた宝石を集めるように街歩きを楽しんでもらいたいと河南地区にある店を宝石にたとえ「カナン・コレクション」と名付けた。表紙を飾るロゴマークは、盛岡バスセンターのロゴにカツラの葉脈がデザインされていることから、葉脈から養分を得て大きく広がる葉っぱのイメージを取り入れた。

 20カ所の紹介では、SNS風に撮影した写真にキャッチコピーと基本情報を添える。特に写真は人が写ることや人がいる場面を写すことにこだわり、撮影者が考える「その店らしさ」が伝わるようにした。各店の従業員のほか、製作委員会のメンバーがモデルとなって写っている写真も。「できるだけ知恵を絞り、その場所の息づかいが感じられるように撮影した」と安藤さん。メンバーらも楽しんで取材・撮影を行ったという。1冊では紹介しきれないため、2冊目を出すアイデアもすでに出ている。

 ガイドブックは「持ち歩いて自由に使い倒してほしい」という思いからメモ帳型を採用。中身は切り離すこともでき、訪れた店を切り離して別にコレクションしたり、人に渡して訪店を勧めたりといった使い方ができるようにした。

 安藤さんは「河南地区は『人推し』のエリア。プロがいる専門店や面白い店主やスタッフがいる味のある個人店があり、このエリアを訪れる人もユニークで温かい人が多いということをどんどん広めていきたい。ガイドブックがコミュニケーションツールとなり、行き着いたスポットで新しい何かが生まれれば」と期待を寄せる。

 価格は500円。200部限定。肴町商店街振興組合事務局で販売する。冊子の内容は一部を肴町のウェブサイトなどで公開する予定。

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