南部藩のお殿様、ゆるキャラ「なんぶくん」公開へ-現当主も納得の出来映え

作者の佐藤さんは「子ども達には記念一撮影にどうぞ」と話す。ただし、壊れやすいので要注意

作者の佐藤さんは「子ども達には記念一撮影にどうぞ」と話す。ただし、壊れやすいので要注意

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 盛岡城趾の桜山神社(盛岡市内丸)はゆるキャラ「なんぶくん」を一般公開する。

「なんぶくん」。斜め横から

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 なんぶくんは南部藩の総鎮守である同神社で権禰宜を務める佐藤辰悟さんが今月、およそ3週間かけて製作した力作。体長120センチの発砲スチロール製で、イメージは戦国武将。歴代の南部藩当主をモチーフに、鎧姿ながらも兜に南部鉄器をあしらうなど「遊び心」も盛り込んだ。

 きっかけは、宮司の坂本広行さんが仙台・宮城デスティネーションキャンペーンの公式キャラクター「むすび丸」に触発されて、佐藤さんに「オーダー」したもの。書籍をひも解きながら歴代の南部家当主を描いた絵や写真を参考に、デザイン案から成形、色塗りまで佐藤さんが一人で仕上げたという。

 現在、靖国神社(東京都千代田区)で宮司を務める第45代当主も「せんとくんよりは可愛いのでは」と、笑いながらも出来映えには納得の様子だったという。

 「盛岡と言えば宮澤賢治や石川啄木が有名だが、この街の街づくりをしたのはやはり南部家。そこをアピールしたかった」と佐藤さん。一方で、「戦国ブームや『ひこにゃん』などのゆるキャラブームに乗ってみたかった」と本音も除かせる。

 なんぶくんの一般公開は、1月1日から2月2日の節分まで。展示は桜山神社の玄関先などを予定している。

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