盛岡・大通商店街に路線バス「初運行」-国交省・社会実験で期間限定

写真はさわや書店と岩手銀行大通支店の間に設置された「大通二丁目」停留所

写真はさわや書店と岩手銀行大通支店の間に設置された「大通二丁目」停留所

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 岩手県交通(盛岡市盛岡駅前通3)は12月24日より、盛岡市の「大通商店街」にバス路線を設置した。新たに設置されたのは「東大通り」「大通一丁目」「大通二丁目」「大通三丁目(専用)」の4停留所。

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 これは同社と「『減クルマ』でまちづくり実行委員会」らが共同で行う「盛岡市内『減クルマ』交通転換の冬期環境向上実験」による社会実験(国土交通省)のひとつで、「公共交通利用促進による渋滞緩和効果把握実験」として試験的に実施するもの。3月31日までの期間限定となるが、現在の大通商店街にバス停留所が設置されるのは初めてのこととなる。

 路線は同社が運行する既存の「新庄線」を一部変更し、「大通商店街」と「つつじが丘団地」の2地域に乗り入れる「新庄循環線」として運行。これまで道幅が狭くバスが通行しにくいとされていたこれらの地域に、小型バスを活用することで路線バスの運行を実現し、公共交通の利用を模索する。運行は午前と午後に1便ずつ計2便。

 同社会実験は「マイカーから公共交通への転換」と「大通商店街の活性化」を目的に同実行委員会が今年、国交省が実施する「平成20年度・道路空間の利活用に関する社会実験」に申請し、青森市など全国17地域と共に今年10月に選定された。実験ではこのほかに、雪かき用のスコップをバス停留所に設置するなど、合わせて4つの実験を実施。「減クルマ」と「公共交通の利用促進」を支援する。

 盛岡のまちづくりに深く関わる同実行委員会の寺井良夫理事は「今回は狭い地域でバスがいかに安全運行できるかを確かめるのが目的。将来は新庄線のほかにも、いろんな地区から大通商店街に乗り入れる路線が増えるといい」と話している。

 同路線の運行は平日のみで、いずれも「盛岡駅前」発着。午前便は9時30分発、午後便は13時35分発。つつじが丘団地付近は午前便=9時53分頃、午後便=13時58分頃、大通商店街付近は午前便=10時17分頃、午後便=14時22分頃にそれぞれ通過する。

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