岩手県が「いわて火山情報モバイルメール」運用開始 県内4活火山対象に

7月には山開きも行われる「岩手山」

7月には山開きも行われる「岩手山」

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 岩手県は、県内の火山情報を電子データで配信する「いわて火山情報モバイルメール」の運用を3月から始めた。

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 県では2014年9月に発生した御岳山(長野県)噴火を受け、登山者への情報提供拡充を目指し、「いわてモバイルメール」を活用して岩手県内火山情報配信を行う。

 御岳山噴火では、気象庁が定める噴火警戒レベル1の状態で噴火し多くの犠牲者が出た。噴火警戒レベル3以上では緊急エリアメールが適用され情報提供が行われるが、噴火警戒レベル1での噴火情報は配信されないため、登山者へ情報発信するために始めたという。県内では「岩手山」と「秋田駒ケ岳」に噴火警戒レベルが適用になっている。いずれも現在は噴火警戒レベル1。

 メールはデータ容量の小さいテキスト形式で送信されるため、携帯電話でも快適に受信できるように配慮した。配信された情報の詳細についてはメール内のリンクから確認できる。モバイルメールの対象となる活火山は、「岩手山」「秋田駒ケ岳」「栗駒山」「八幡平」の4カ所。

 随時噴火警報や予報、火山の状況に関する解説情報、月に1度の火山活動解説資料、4カ月に1度の火山噴火予知連絡会による評価を配信する。

 岩手県内には活火山が多く存在し、登山シーズンには多くの登山客が訪れる。岩手県総合防災室防災危機管理担当者は、「登山前に登録して緊急時だけでなく平時も火山情報を受け取れるようにしてほしい」と呼び掛ける。

 いわてモバイルメールサイトからメールを空メール送信して登録し、火山情報を選択すると利用できる。

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