盛岡の「泣ける」CMにアジア最大級の広告賞-異例の受賞に「岩手すげえべ」

喜びの表情を浮かべるプロデューサーの佐々木昌彦さん(中央)

喜びの表情を浮かべるプロデューサーの佐々木昌彦さん(中央)

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 岩手県内で書店や音楽・英語教室を展開する東山堂(盛岡市中ノ橋通1)のCMが、「第18回アジア太平洋広告祭(ADFEST)2015」で広告賞を受賞した。

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 同祭は1988年に創設されたアジア太平洋地域最大の広告祭の1つ。今年は3月19日から21日の3日間タイで開催され、18部門に約3300作品が応募。部門ごとに金、銀、銅賞が贈られた。同社の「TOSANDO music『披露宴』篇(へん)」はフィルム部門の銀賞を獲得。企業、制作会社、広告プランナーが全て地方都市にある中で制作した作品としては異例の受賞となる。

 同CMは父と娘の関係を「音楽」を通じて描いた内容。娘の披露宴で父親が突然ピアノを弾き始めるが、その曲は娘が幼少時に母から教わった曲。ピアノを囲んだ家族の団らん風景から母親の死別、娘が自立し1人残された父親がピアノを習い始めるシーンが流れる。フルバージョンは3分30秒。昨年3月に動画サイトにアップされて以降、「泣ける」と話題になり再生回数も240万回を超えた。

 授賞式に参加した同CMのプロデューサー、制作会社「マエサク」(盛岡市菜園1)の佐々木昌彦さんは「披露宴という設定が海外でどう捉えられるか不安だったが『音楽の持つ力』が純粋に伝わった結果だと思う。海外の賞なので『地方CMにしては頑張ったね』というひいき目無しで評価されたことがうれしい。『岩手すげえべ』ということで」と喜びを語った。

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