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盛岡の設備メーカーが「家庭用ソーラー充電池」開発-災害需要で受注好調

静粛性が高いので家屋でも使えるのが特徴。充電池の入る本体(黄色い方)は市販のスーツケースを改良した

静粛性が高いので家屋でも使えるのが特徴。充電池の入る本体(黄色い方)は市販のスーツケースを改良した

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 盛岡でロードヒーターなど融雪設備メーカー「ヒートテクニカ トスカ」(盛岡市北山、TEL 019-613-6132)が製造・販売する家庭用ソーラー充電池「かでんち500」の受注が好調だ。

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 ディープサイクル型充電池を組み込んだ本体とソーラーパネルをセットにしたもので、照明器具や携帯電話への充電はもちろん、小型の洗濯機や液晶テレビなど家電製品に使えることから、7月1日の発売以来、個人客を中心に県内外から問い合わせが絶えないという。受注生産で、これまでに20セットを販売した。

 充電容量は1キロワット。60ワットのLED照明なら3つで60時間以上、26型液晶テレビで17時間、400リットルクラスの冷蔵庫で8時間、電力供給できるという。緊急時以外にも、キャンプやバーベキューのアウトドアのレジャー、日曜大工に使う電動工具、バッテリーが上がった乗用車のエンジンスターターとしても利用できる。

 使い方は、屋外に置いたソーラーパネルと充電池が入った本体をケーブルでつなぐだけ。フル充電には快晴時で25時間がかかるが、ソーラーパネルを2つ、3つと増やせば、その分だけ充電時間も短くなる。

 一般家庭で使えることを前提に企画したという同社の阿部仁美さん。「スイッチを入れた時に瞬間的に高い電力を使うヒーター類でも使えるよう、最大瞬間出力は1キロワット。価格は20万円以下で、女性でも何とか扱えるよう重さは30キロ以内に設定して開発した」と話す。「ネーミングは『家電』と『電池』を掛け合わせた」とも。

 価格は充電池本体とソーラーパネルのセットで送料込みで18万5,000円。オプションのソーラーパネル増設セットは1台=4万9,500円、2台=9万4,500円。ベランダ用のオプション架台(5,000円)も用意する。

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