
滝沢市埋蔵文化財センター講座「呪術放談(じゅじゅつほうだん)-まじないから見る地域史-」が2月11日、滝沢市ふるさと交流館チャグチャグホールで開催される。
同センターと「えさし郷土文化館」(奥州市)、「平泉世界遺産ガイダンスセンター」(平泉町)のコラボ企画となる同講座。昨年10月にえさし郷土文化館と平泉世界遺産ガイダンスセンターが共催した企画展「まじないと地域史」の関連講座で、滝沢市埋蔵文化財センターの職員が講師を務めたことをきっかけに、3施設がコラボし、呪術と地域史をテーマにした総合的な講座を開くこととなった。
滝沢市埋蔵文化財センターの井上雅孝さんは「現代では、呪術が登場する漫画やアニメ、ゲームが人気を集めていて、考古学に関わる人からも注目を集めている。私と同じ昭和世代なら、当時のオカルトブームで呪術の知識に触れている人も多いと思う。そう考えると、呪術は幅広い世代が興味を持つテーマだと感じている」と話す。
講座ではえさし郷土文化館や一関市民俗資料館、奥州市埋蔵文化財調査センターなどの職員・学芸員らが講師を務める。民俗学や考古学、歴史学などの視点から、お守りや天体、呪符、儀式の道具、宗教など地域に伝わるまじないにまつわる研究について報告するほか、「呪術放談」と題して呪術と地域史についてのシンポジウムを行う。
難しい内容の講座ではないので、面白そうだな、興味あるなというものが一つでもあれば、気軽に聞きに来てもらいたい」と井上さん。「ひとくくりに呪術と言っても、さまざまなタイプの呪術があり、それぞれに歴史がある。そんなまじないの多様性を知り、『これも呪術なんだ』と面白がってもらえたら」と呼びかける。
開催時間は13時~16時30分。参加無料。定員は100人。参加申し込みは滝沢市埋蔵文化財センターの窓口と電話(019-694-9001)、ファクス(019-694-9007)、メールで受け付ける。