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都南図書館特別展示「岩手の民俗芸能」 「風流踊」無形文化遺産登録を記念し

岩手県内の民族芸能に関する資料がずらりと並ぶ

岩手県内の民族芸能に関する資料がずらりと並ぶ

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 盛岡市都南図書館(盛岡市永井)で現在、特別展示「岩手の民俗芸能」が行われている。

「永井の念仏剣舞」の実物の衣装。華やかな色が特徴

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 盛岡市永井地区に伝わる民俗芸能「永井の大念仏剣舞(だいねんぶつけんばい)」を含む「風流踊(ふりゅうおどり)」が、昨年ユネスコ無形文化遺産に登録されたことを記念するとともに、「岩手の読書週間」に合わせて企画された同展。「風流踊」は、「華やかな」「人目を引く」といった風流の精神を体現し、趣向を凝らした衣装や持ち物で、歌・太鼓・鉦(かね)などに合わせて踊る。「永井の念仏剣舞」は亡くなった人の魂を極楽浄土まで導く踊りで、音で道順を示し、明かりを照らし、悪魔やさまよいを払いのける。

 展示担当者の藤原禎久さんは「永井地区にある図書館として、われわれが取り上げるべきテーマ。登録の知らせを受けてから、やろうと決めていた」と話す。「永井地区はいろいろな地区に隣接していてエリア的にも複雑。『永井ってどの辺り?』と言う人も多いように感じる。地域を含めて多くの人に興味を持って注目してもらいたい」と話す。

 「永井の念仏剣舞」を含めた岩手の民俗芸能をテーマに展示を行うと決めた一方、資料の少なさが課題となった。選書を担当する菅野恵子さんは「どれくらい集まるんだろうかと悩んでいたが、いろいろ探していくうちに、民俗芸能に関する記述がある郷土資料がいくつか書庫にあると発見した」と話す。

 展示する資料は自治体が発行する冊子や写真集といった書籍のほか、DVDなどの視聴覚資料を含め約50点。中には永井地区が属していた旧都南村の伝統芸能に関する資料ものもあり、「永井の念仏剣舞」についての歴史や衣装、小道具の詳細が掲載されているという。資料の一部は貸し出しも可能。今回は永井大念仏剣舞保存会の協力の下、実物の衣装も展示。閲覧室の入り口前には踊りの写真を貼り、昭和時代に撮影された映像も放映して来館者を迎える。

 「一口に民俗芸能と言ってもいろいろな背景があり、違いがある。だからこそ面白くて、なくしてはいけないもの」と菅野さん。「永井地区を含め盛岡にはさまざまな民俗芸能があるが、廃れていくものも多い。大念仏剣舞も今回の無形文化遺産や展示をきっかけに、踊りたいという人が増えてくれれば」と話す。

 藤原さんは「この先も永井にあり続ける図書館として、事あるごとに発信を続けるべきテーマだと感じている。展示を通じて発信の輪が地域へと広がっていけば」と期待を込める。

 開館時間は9時~18時(土曜・日曜・祝日は17時まで)。月曜休館。2月14日まで。

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