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岩手県民オーケストラが2年半ぶりの定期演奏会 夏に爽やかなプログラムを

演奏会に向けて練習を重ねる岩手県民オーケストラの皆さん

演奏会に向けて練習を重ねる岩手県民オーケストラの皆さん

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 岩手県内の音楽愛好者を中心に構成する「岩手県民オーケストラ」が8月7日、盛岡市民文化ホール(盛岡市盛岡駅西通2)大ホールで「第72回定期演奏会」を開催する。

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 同オーケストラは1973(昭和48)年に結成。以来、毎年1回の定期演奏会を開いてきた。72回目の演奏会は2021年2月に予定していたが、新型コロナウイルス感染症の影響を受け今年2月に延期。準備を進めていたものの、県内で感染拡大が続いていることから中止した。

 コロナ禍の中、大人数が集まるオーケストラでの活動は難しさもあった。同オーケストラ会長の齋藤雅典さんは「公民館やホールが休館となって、1年ほど練習もしない時期もあった。練習を再開した時も少人数のアンサンブルから初めて、団内演奏会を開くなどしてモチベーションを保ってきた」と話す。2021年の秋ごろから定期演奏会に向けて本格的な練習を再開したが中止となり、「みんなで演奏ができないつらい時期が続いたが、1人で演奏しても面白くない、みんなでやるから音楽は楽しいと改めて感じることもできた」と齋藤さんは振り返る。

 ホールの空き状況と指揮者・ソリストのスケジュールが重なったため今回、8月の開催を決めた。「準備期間は短いが三度目の正直、と思って決めた」と齋藤さん。フルオーケストラで演奏会をするのは2年半ぶり、夏の時期の演奏会は初めてだという。

 今回の演奏会ではソリストに釜石市出身のピアニスト・小井土文哉さん、指揮者に河原哲也さんを迎え、ベートーベンのピアノ協奏曲第4番ト長調、ブラームスの交響曲第2番ニ長調、ヴェルディの歌劇「ナブッコ」序曲を演奏する。

 齋藤さんは「私たちも待ち遠しい気持ちで練習を重ねている。暑さも感染症も厳しい状況ではあるが、夏に聞いて爽やかで心地いい曲でプログラムを組んだ。小井土さんのピアノも楽しんでもらいたい」と呼びかける。

 当日は13時30分開場、14時開演。チケットは前売り1,200円(当日1,500円)。前売りチケットはマリオスインフォメーション、岩手県民会館、フェザン、カワトク、アネックスカワトクのほか、電子チケット販売サイト「teket(テケト)」で取り扱う。

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