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岩手県公認キャラクター「ケロ平」の浄法寺漆椀が完成-県産品と技術結集

日本最古の漫画キャラクター「ケロ平」の浄法寺漆椀

日本最古の漫画キャラクター「ケロ平」の浄法寺漆椀

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 浄法寺漆産業(盛岡市上ノ橋町1)社長の松沢卓生さんが岩手県公認キャラクター「ケロ平」を描いた浄法寺漆椀(わん)を企画制作した。

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 「ケロ平」は、平泉の柳之御所遺跡から出土した「平泉のカエル戯画」をモチーフとした岩手県の公認キャラクター。平泉のカエル戯画は国宝の「鳥獣人物戯画」に類似しており、現代の漫画に通じる表現方法が用いられていることで日本最古の漫画キャラクターではないかと注目されている。

 漆椀は、木地に岩手県産のトチノキを使用した直径135ミリメートル、高さ97ミリメートルの時代椀。外黒内朱の塗りは、浄法寺漆器工芸企業組合の塗師岩館隆さんが浄法寺漆を用いて施した。そこに、盛岡市在住の漆芸家高橋勇介さんが、「ケロ平」をモチーフに平泉の風景を椀に描いた。朱色で鮮やかに描かれた「ケロ平」の周りに、黄金に輝く金色堂や束稲(たばしね)山に咲く桜が描かれ、華やかな椀に仕上がった。

 「板に描かれたカエルの戯画に興味があった。昔の人がさらっと描いている自由な感覚がいい。岩手ならではのものを描いた椀に興味があり作ってみたかった」と松沢さん。高橋さんに「ケロ平」をモチーフにした漆椀の制作を持ち掛け、約2カ月をかけて岩手県産品と技術を結集した浄法寺漆椀を完成させた。

 松沢さんは「今後も岩手らしいものを使って、岩手らしさを表現したお椀を作ってみたい」と目を輝かせる。

 販売は行わない。

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