黒田征太郎さんがライブペインティング-盛岡の国際交流イベントで

馬頭琴の音楽に合わせながら即興で絵画を描く黒田征太郎さん。時折小刻みにリズムを取りながらガンバスに向かう

馬頭琴の音楽に合わせながら即興で絵画を描く黒田征太郎さん。時折小刻みにリズムを取りながらガンバスに向かう

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 「黒田征太郎 ライブペインティング with 馬頭琴」が12月9日、盛岡市のアイーナホール(盛岡駅西通1)で行われた。
 この日、ステージ上で行われた「ライブペインティング」は、モンゴルの民族楽器・馬頭琴の生演奏と即興絵画を融合させたもの。約100人の観客を前に、馬頭琴奏者のバヤラトさんが演奏する音色に合わせて、今年70歳を迎えたイラストレーターの黒田征太郎さんが2枚のカンバスをいっぱいに使った絵画を即興で描いた。

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 描き終えた黒田さんは2枚描かれた絵画について「1枚は生きていて『良かった』と思えるもの、もう一枚は『もういいよ』というもの。人間の両極を表現してみた」と説明した。その後、バヤラトさんが「まだ演奏したい」とのリクエストに、「では、これを(『もういいよ』の方を指して)、良いものにしよう」と、さらにアドリブでライブペインティングが続けられた。最後に植物の芽を描き入れて絵画は完成した。
 舞台の終わりに黒田さんは、バヤラトさんがモンゴルの教育支援のために援助活動している話を取り上げて、「この画を買ってください。そしてこの画をモンゴルに持って行きましょう」と来場者に支援と理解を求めた。

 合間に行われたトークで黒田さんは「描く前には頭を真っ白にしてカンバスに向かう。この場の空気がボクに画を描かせる」と話していた。また、訪れた盛岡について「ここは川のある町。川のある町には山があり、海とつながっている。生きる喜びはすべて自然が教えてくれるものだ」とも。

 黒田征太郎さんは大阪出身のイラストレーター。1969年に長友啓典さんと共に事務所「K2」を設立。現在はニューヨークを拠点に創作活動をする。バラヤトさんは中国内モンゴル出身の馬頭琴奏者で、仙台を拠点に演奏活動をする。一青窈さんや久石譲さんとの演奏経験がある。

 同ライブは国際交流イベント「2007ワンワールドフェスタ in いわて」の中で行われた。

盛岡で「ワンワールドフェスタ」(盛岡経済新聞)県公会堂で現代アートのオークション(盛岡経済新聞)Bunkamuraで画家・小林裕児さんの個展(シブヤ経済新聞)K2

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