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岩手の被災地に出張サンタ300人-お菓子入りのプレゼント2万個配る

プレゼントをもらって喜ぶ子どもたち。大槌北小学校で撮影。写真提供=遠野まごころネット

プレゼントをもらって喜ぶ子どもたち。大槌北小学校で撮影。写真提供=遠野まごころネット

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 災害ボランティアを支援するNPO法人「遠野まごころネット」(岩手県遠野市)は12月23日~25日、三陸沿岸各地の子どもたちにプレゼントを届ける「サンタが100人やってきた!」プロジェクトを実施した。

外国人のボランティアも参加

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 県内外から100人を大きく上回る300人のボランティアが参加。今年一番の雪が降る中、全員が赤と白のサンタの衣装に身を包み、それぞれ手分けしながら陸前高田市、大船渡市、大槌町の商店街や公民館、仮設住宅などで約2万個のお菓子を手渡しして歩いた。お菓子は子どもだけでなく大人や外国人にもプレゼントし、ほとんどを配り終えたという。

 「いろんな形でボランティアたちの『真心』は伝わったのでは」と同プロジェクトを企画した加倉井誠さん(ボランティア、さいたま市)。「子どもだけでなく大人や一人住まいの高齢者にも喜んでもらえたようだ。被災地には仮設住宅に住む外国人も多く、ひたすら手を取って泣くだけの人もいた」と明かす。

 同プロジェクトでは、県外の人に被災地の現状を知ってもらうのも狙いの一つで、「静岡や京都などから参加した学生たちは、今だにあのような光景(破壊された町)が広がっているのを見てがくぜんとしていた」とも。

 今回、同プロジェクトにはプレゼントの購入代金として国内外から1,000万円以上の寄付金が集まった。金額が予想を大きく上回ったことから、プレゼント代を差し引いた残金は今後「サンタ基金」として被災地の子どもたちの支援に使う予定だという。

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