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岩手県が「Z世代向け」就活応援メディアを開設 岩手の仕事の多様性伝える

ポップなデザインと多様性のあるテーマで若者世代の就活を後押しする

ポップなデザインと多様性のあるテーマで若者世代の就活を後押しする

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 岩手県は9月20日、Z世代向けの就職活動応援メディア「みんなの想職(そうしょく)活動 in IWATE」を立ち上げた。

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 同メディアは、県公式のU・Iターン就職情報マッチングサイト「シゴトバクラシバいわて」内に開設。新型コロナ禍後に就職活動に取り組む「Z世代」を主な対象とし、若者のU・Iターン就職や地元への定着につなげるため、岩手で働く魅力や価値、働く人の姿を発信する。

 事業主体を務める県定住推進・雇用労働室の八巻渉さんは「大手の就職情報サイトに掲載される岩手の企業の数は少ない。その一方で、既存の『シゴトバクラシバいわて』だけでは、どのような企業でどのような仕事があるのかが若者へ伝わりづらい。若者向けの独自メディアの必要性を感じていた」と話す。

 「想職活動」という言葉は、メディアのコンセプトになっている「自分と仕事をたっぷり考えて想(おも)ってみる」「仕事を想い続ける」から取り、「就職がゴールなのではなく、私生活などを含めて働く自分を想像する」という意味を込めた。メディア内では、約20個のテーマに沿って、県内企業や社員の働き方などを紹介する記事を掲載する。

 テーマは若者世代が興味・関心を持つようなものや、等身大で考えやすい内容を選び、「こんな仕事があるのか岩手」や「部活と仕事」「新人の大いなる失敗」「ススム働き方改革」「世界に推したい企業」などを用意。企業や働く人を紹介する記事の最後には「シゴトバクラシバいわて」の企業情報ページに飛ぶリンクを掲載し、求人情報などにつながりやすい仕組みにもなっている。X(旧ツイッター)やインスタグラムなどの各種SNSアカウントも作り、スマートフォンから気軽にアクセスしやすい環境を整えた。

 就活向けの情報をカジュアルに分かりやすく伝えようと、メディア全体のデザインはポップで明るい雰囲気に統一。メインターゲットはZ世代だが、少し上の世代が見ても面白い内容になるように工夫しているという。「『そろそろ地元に戻ろうかな』とUターンを考え始める時期に見ても役立つようなメディアにしている」と八巻さん。「岩手から遠い場所にいても、岩手の企業や仕事、働く人の様子が伝われば」と話す。

 今後は月に8本以上の記事を公開予定。来年度以降の継続も目指す。八巻さんは「就職した先の暮らしは長く続く。どんな企業か知った上で就職した方が、ライフプランも立てやすい。岩手には自分の就きたい仕事がないと感じている人も多いと思う。岩手の仕事の多様性を伝えたい」と話す。

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