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盛岡で夏恒例のアートブックターミナル 「本の形の表現」131作品集まる

昨年より作品数が増えたので、今年は展示用テーブルも増設。手前が拡張したエリア

昨年より作品数が増えたので、今年は展示用テーブルも増設。手前が拡張したエリア

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 「Cyg art gallery(シグ アートギャラリー)」(菜園1)で現在、東北ゆかりの「本の形の表現」を展示する「ART BOOK TERMINAL TOHOKU(ABTT) 2023」が開かれている。

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 同イベントは、「ZINE STOP TOHOKU」という名称で2012(平成24)年に始まり、今年で12回目を迎える。「本や冊子の形を使用した表現」もしくは「表現を本や冊子の形式にしたもの」を対象とし、東北6県にゆかりのある作者や東北6県をテーマにした作品であれば誰でも出品でき、ページ数やサイズなどの規定を守れば、作品の内容や表現方法は自由としている。集まった作品は会場で展示・販売するほか、オンラインショップを通じて購入することもできる。

 同ギャラリーでは、東北の作家に焦点を当てた企画展を行っていることから、東北で何かを表現したい人の背中を押すとともに、購入するという形で作品に触れる機会にしてほしいという思いも込めて企画した。イベントに作品を応募したことをきっかけに表現を始めた人や、同ギャラリーで個展を開いた作家もいるという。

 今年は131点の作品が集まり、昨年の作品数を超え、現在の名称に変わってから最多となった。担当者の佐藤拓実さんは「昨年の展示スペースもかなりぎゅうぎゅう詰めだったが、今年はさすがに足りず、テーブルを増やした」と笑顔を見せる。デザインを学ぶ学生や子どもたちの絵画教室、冊子製作のワークショップ参加者からの応募が増えていることで、作品数の増加にもつながっているという。佐藤さんは「いつも出品してくれる人がいることはもちろん、本を初めて作る人や、本作りに携わる人からの応募があるのもうれしい」とも。

 展示は作品のジャンルごとに大まかに分類し、写真集、絵本、エッセー、小説、作品集・画集、レシピ本、漫画、レビュー本、イベントのレポートなどが並ぶほか、過去の出品作品も一部展示している。人気の本はすでに売り切れているものも多く、「気になる本があれば、早めに会場で見てもらいたい。手に取ることで伝わる魅力もある」と佐藤さん。

 今年は会場の装飾にもこだわり、本をイメージした形のモビールを飾り、夏らしい雰囲気に仕上げた。佐藤さんは「子どもから高齢者まで、プロ・アマ問わず、幅広い人のさまざまなジャンル作品が集まるのも珍しい展示。どんな人でもお気に入りの一冊が見つかると思うので、楽しんで」と呼びかける。

 営業時間は10時~18時。入場無料。水曜・木曜定休。9月14日まで(8月22日は休業)。

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