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盛岡で「高橋克彦 真景錦絵展」始まる 街並みを鮮やかに表現、懐かしの風景も

真っ赤な背景に浮かび上がる「紺屋町番屋」は本物の錦絵のよう

真っ赤な背景に浮かび上がる「紺屋町番屋」は本物の錦絵のよう

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 「もりおか町家物語館」(盛岡市鉈屋町)の大正蔵2階「時空(とき)の展示室」で現在、「高橋克彦 真景錦絵(しんけいにしきえ)展」が開催されている。

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 「真景錦絵」は、盛岡在住で同館の名誉館長を務める高橋克彦さんが命名したもので、カメラで撮影した実際の風景の輪郭を生かし、画像ソフトを使って江戸時代の錦絵のように着色した作品のこと。高橋さんは、盛岡の街並みが移り変わり、古い建物や風情が失われることに悲しみを覚え、風景を写真に収めようと撮影を始めたという。ただの記録写真で完結させるのではなく、高橋さんが持つ街のイメージを表現する手法として「真景錦絵」の制作を始めた。

 今回の展示は、同館で毎年夏に開催してきた「町家のお化け屋敷」が3年ぶりに再開することに合わせ、お化け屋敷の昔懐かしい雰囲気とレトロな真景錦絵の世界を一緒に楽しんでもらおうと企画した。

 展示では、高橋さんがこれまでに発表した100作の中から約半数を紹介。「時空の展示室」に44点、同館母屋1階の「コミュニティスペースDOMA(ドマ)」に6点を展示する。各作品は高橋さんの感性で背景に色が加えられたり、色合いを変えたりといった加工が施されている。作品をじっと見て「絵か写真か分からない」と首をかしげる来場者の姿も見られた。

 担当者の村岡初江さんは「高橋さんは浮世絵の研究家としても知られる。その高橋さんの感性で色が付けられた盛岡の街は鮮やかでカラフル。作品の中には本物の錦絵のようなものもある。見慣れた盛岡の景色に少し手を加えるだけで、違った景色に見える不思議な感覚を味わってもらいたい」と話す。

 題材となっている風景の中には、盛岡の観光名所のほか、老朽化を理由に解体された「旧盛岡馬検場」や「旧盛岡バスセンター」をはじめ、今はもう見ることができない風景も多い。村岡さんは「ここ知ってる、ここは知らない、懐かしいな、こんな盛岡の姿もあるんだなと、いろいろ思いを巡らせつつ楽しんでもらいたい」と呼びかける。

 開館時間は9時~19時(最終入場は18時30分)。入場無料。第4火曜休館。8月28日まで。

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