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八幡平にキャンプ場を作るプロジェクト始まる 1000年続く遊び場を

ルーデンス農場で開かれている「NOUJYOU-CAMP」の様子

ルーデンス農場で開かれている「NOUJYOU-CAMP」の様子

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 盛岡市内でパンなどの販売を行う「小綿商店」と、八幡平市で酪農を営む「MOWMOW FARM(モウモウファーム)」が現在、八幡平市内にある「ルーデンス農場」にキャンプ場を造るプロジェクトに取り組んでいる。

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 「ルーデンス農場」は、小綿商店の小綿雅実さんと、MOWMOW FARMの梶本希さんの父・梶本範生さんが「人々が気軽に集える農場にしたい」という思いで立ち上げた。2015(平成27)年に範生さんが他界した後、その思いを引き継いで同農場を会場にしたキャンプイベント「NOUJYOU-CAMP」をスタート。毎年開催を続け、現在は参加人数が5000人を超える大規模イベントへ成長した。

 NOUJYOU-CAMPを続ける中で生まれたのが、キャンプ場を造るアイデアだった。「ルーデンス農場をもっと足を運びやすい場所にしたいと思っていたのがきっかけ」と雅美さん。同農場はやや奥まった場所にあり、気軽に立ち寄りづらい環境になっているという。雅美さんは「何かの場所だと分からないと来づらい。農場をキャンプ場にしたいという話は前からしていたので、そこから始めてみようと思い立った」と話す。

 プロジェクトで目指すのは、「1000年続く遊び場を作ること」と「キャンプ場をみんなで造り、みんなの秘密基地にすること」。そこで設備を充実させる資金をクラウドファンディングで募ることに決めた。支援に対する返礼品も「こんなものが欲しい」という声を反映させた。集まった資金はキャンプ場の水回り整備やトイレの増設などに充てる。雅美さんは「店の改装もお客さんに手伝ってもらったので、みんなで作るという思いを大切にしたい。応援してくれる皆さんも『また面白いことするんだ』と見守ってくれる」と話す。

 キャンプ場の名前は「ASOBITO CAMP FIELD」。「ASOBITO」には「遊ぶ人」や「遊びと○○」という思いを込めた。8月10日に開業予定で、現在準備を進めている。今後は店を持たない人が出店できるポップアップハウスや農場カフェ、宿泊施設の整備も目標にしている。オープン前の8月5日~7日には今年のNOUJYOU-CAMPも開催する。

 雅美さんは「やりたいことは山ほどあるけど、まずは農場に行きたいと思った時に行ける場所にしたい。キャンプをしなくても、なんだかのんびりしたいな、ぼーっとしたいな、外で遊びたいなと思い付いた時に気軽に足を運んでもらいたい。ルーデンスファームとASOBITO CAMP FIELDがみんなのわくわくにつながれば」と呼びかける。

 クラウドファンディングは8月14日まで。支援は一口3,000円から。

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