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鉈屋町・大慈寺かいわいで「まちごと博覧会」 日常を特別な体験に

プロジェクト拠点の「大慈清水御休み処」も日常的に使われている盛岡町家の一つ

プロジェクト拠点の「大慈清水御休み処」も日常的に使われている盛岡町家の一つ

 地域の町家や寺、井戸などの資源を活用し、特別公開や文化・交流体験を行う「盛岡まちごと博覧会 in 大慈寺町・鉈屋町界隈(かいわい)」が10月17日から開催される。

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 同イベントを企画するNPO法人「盛岡まち並み塾」は、盛岡町家など歴史的な景観が残る大慈寺町・鉈屋町周辺を活用した活動に取り組んでいる。これまで、散策ルートマップや音声ガイドの作成、住民が地域の魅力を再発見し、発信力を育てる企画などを行ってきた。これらの企画を通じ、「地域内では当たり前の日常が、地域外では非日常になる」という認識が深まってきたという。

 大慈寺町・鉈屋町を含めた「大慈寺地区」は、盛岡市の景観地区に指定され、歴史的な街並みを保全するために、建物の高さや形態意匠などについての基準が定められている。「盛岡まち並み塾」の岩見麻梨子さんは「古くから残る盛岡町家で商売をしたり、生活をしたりする人など、代々大慈寺地区で暮らす人にとって町家や景観を守って暮らすことは当たり前だが、視点を変えると実は特別なことでもある。地域に根付く日常の活動や文化は、この地域の普遍的な魅力になっている。そのことをもっと地域内外に広めたいと考えてきた」と話す。

 今回は「まちごと博覧会」と題し、地域の中にある町家や寺、施設などを舞台に、さまざまなプログラムを展開。「もりおか町家物語館」や「御蔵-下町史料館-」「木津屋本店」など地域固有の歴史的建築の見学会、共同井戸「青龍(せいりゅう)水」の清掃体験、「久昌寺」や「大慈寺」での見学と禅体験、町家を活用した工房の一般開放、酒蔵「あさ開」の見学、地域住民との交流など、現存する建物や日常の暮らし、地域に根付く商売を体験できるものを用意した。

 企画の目的には、地域住民が主体となって持続的に催しを行う体制をつくることもある。「大慈寺地区には、地域の魅力を発信したいという熱量を持った人たちがいる」と岩見さん。「熱量をたくさん持っている人だけがアクセルを踏みっ放しにするのではなく、日常でやっていることを催しとして展開することで、地域内外のいろいろな人が無理のない関わり方をしていくことを大切にしながら、誰かが何か催しをしているというのが新たな日常になれば。暮らしの中でずっとあり続けてきた風景、知恵や知識を博覧会という形で多くの人に見てもらいたい」と呼びかける。

 プログラムの内容や日程はウェブサイトに掲載する。一部プログラムは事前申し込みが必要。11月16日まで。

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