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アート書道家・村上さんがNYでの活動を報告 これからも人の心動かす作品を

村上さん(右)と内館市長。受賞作の複製やパフォーマンスで書いた作品も

村上さん(右)と内館市長。受賞作の複製やパフォーマンスで書いた作品も

 盛岡市在住のアート書道家・村上翠香さんが8月7日に盛岡市役所を訪問し、ニューヨークでの作品展示や書道パフォーマンスの様子などについて内舘茂市長に報告した。

迫力のある「槌音」の文字と復興について詠んだ句

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 村上さんは大船渡市出身で、現在は盛岡でコーヒー豆の焙煎(ばいせん)と販売をしながら書道家として活動している。アートインキュベーション協会が主催する国際公募展「NY国際書道展2026春夏」に、大船渡を題材に東日本大震災からの復興への思いも込めた作品「椿魂(つばきだましい)-立ち上がる大船渡-」を出品し、初挑戦で入選を果たした。

 入選作品はニューヨーク・マンハッタンの「ニューヨーク天理文化協会」で7月21日~27日に展示され、村上さんは25日に行われるレセプションに出席し、書道パフォーマンスを行った。パフォーマンスでは、村上さんの遠い親戚の女性が復興に向かう大船渡の様子を詠んだ句「老いたるも 吾(われ)は詠みたし 復興の槌音(つちおと) ひびく わが大船渡」と「槌音」を書き上げ、大船渡などの気仙地域に伝わる「気仙甚句囃子(ばやし)」を踊った。

 内舘市長を訪問した村上さんは「震災復興と故郷への思いを伝える良い機会になった」とニューヨークでの活動を報告。内舘市長は、村上さんが出店している神子田朝市で以前会ったことに触れて明るく出迎え、「NY国際書道展は書道の技術だけではなく、表現やメッセージ性も審査対象になると聞いた。村上さんの作品を見て、故郷に向き合う真摯(しんし)な姿勢と作品に込められた思いが高く評価されたのだろうと感じている」と伝えた。

 内館市長から「コーヒーと書道は通じるものがあるのか」と質問され、村上さんは「私にとって、コーヒーも書道も一つの作品。形や分野は違っても、表現の手法であることは変わりない」と答えた。内館市長は「新たなスタイルに挑戦しながら、これからも盛岡や岩手のことを発信してほしい」と激励した。

 展覧会では、震災後に日本を訪れていた外国人が村上さんの作品を見て声をかけてきたという。「『風化させてはいけない』という言葉をもらい、自分と同じ強い思いを持っている人が海外にもいるんだと、心強い気持ちになった」と村上さん。「私の作品に期待してくれている人もいた。ただ文字を書くだけではなく、思いを込めて、これからも人の心を動かす作品を作り続けたい」と意欲を見せる。

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