東北在住の作家らによるポートフォリオを展示する「Tohoku Portfolio Exhibition 2020」が現在、「Cyg art gallery（シグアートギャラリー）」（盛岡市内丸）で行われている。

　同ギャラリーでは、東北の作家に焦点を当てた企画展を行っている。展示を行う作家はギャラリーのスタッフが探している一方で、作家本人から、作品や活動実績などをまとめた「ポートフォリオ」が送られてくることも多いという。毎年、公募で集まった「手作り本」の展示販売を行う「ART BOOK TERMINAL TOHOKU」を開催していることから、同様にポートフォリオを作家から公募し、展示してみようと今回の展示を企画した。

　東北在住で表現活動を行っている20歳～49歳の個人またはユニット・グループを対象に、表現のジャンルは問わずポートフォリオを公募。形式はA4サイズで、ギャラリースタッフが用意したファイルに収納して展示を行う。

　30人の作家らから応募があり、中には学生もいるという。絵画やイラスト、漫画といった平面作品のほか、立体作品、写真など幅広いジャンルで活躍する作家たちのポートフォリオが集まった。

　展示終了後、ポートフォリオは同ギャラリーの常設コーナーへ移され、いつでも閲覧できるようになる。ギャラリーで今後開催する展示企画の参考にもする予定。

　担当者は「作家の皆さんの表現活動に対する熱量を感じる。私たちもいろいろな作家を探しているが、『こんな人がいるんだ』『こんな表現があるんだ』という驚きや発見があった。東北で表現活動をする皆さんが一堂に集まったかのような展示なので、楽しんで見てもらえるとうれしい」と呼び掛ける。

　開場時間は12時～18時。水曜定休。2月16日まで。